男だ!
(2004-02-10)
本盤は、キラー・ビーター、ジーン・クルーパ、ファン必聴必携の一枚である。二枚組みである。
写真。ブックレットには、当時のモノクローム写真が豊富なり。『ベニーグッドマン物語』をご覧になったかたなら、感動もひとしお。
音。クルーパ・ファンにとってのイチバンの聴き所は、やはり、ぶっとおしで叩いたクルーパの男の生きざま、である。
まずは、腰をすえて、キンキンに冷えた缶ビールを右手に持ち、初っぱなの「Don't Be That Way」から聴いてみて欲しい。
* * *
どうですか? 中盤からの、まるで大地を揺るがさんばかりのバックビート!容赦なく、力一杯に踏みおろされるバスドラム! キャッ…。実際に、聴いている部屋の床が揺れているのだから、マイッテしまう。
これがドラムなのである。聴いていて、つい嬉しくなってくる、ついついニヤニヤしちゃう、風呂あがりのビールが、ぐいぐいすすむ。
ジャズは、こうでなくっちゃぁ。
カーネギーホールをわかせたまさに名演
(2003-10-08)
マザーは1938年ですから当然SPです。ラベルを見るとLPからのものらしい。
かなりのスクラッチですが、スクラッチ・ノイズを取らないでCD化したところがよかった。
65年も前の録音がいい音で、ロー、ハイ共に、よく音が残っている(?)な、って感心させられます。
そのかわりパリパリいってます。
スイングジャズ全盛期のものだけに、すばらしい演奏です。
シング・シング・シングでクラリネット・ソロの最後にクラリネットでは出ない最高音を「ぴー」と出したとか。
またクラリネットの後、ジーン・クルーパーのドラムソロ...かと思ったときに「イエス・イエス」の声と共に
ジェス・ステイシーのピアノソロが始まる。またこのピアノが実にいい。
この「イエス・イエス」はジェスが「ピアノやってもいいかい?」と合図したらベニー・グッドマンが「ああいいよ」という合図だったそうだ。
こんなエピソードなど思い出しながら、繰り返し聴いています。
やっぱしスイングジャズの古典的名演
(2001-06-18)
とにかくスイング時代の記録の中でも名演中の名演です。もちろんモダンジャズ世代にとっては、いささかリズムやサウンドが古くさいと思われるかもしれませんが、それを補ってあまりある演奏の迫真的なスリルに満ちています。当時の超一流プレイヤーが集まってのHoneysuckle Roseのジャムセッション、伝説のベニーグッドマントリオ、カルテット(Body and soulでのテディウイルソンのすばらしいソロ、Dizzy Spellsでの驚くばかりのスピード感)、そしておなじみのSing Sing Singでのジーンクルーパの迫力満点でしかも荘重でさえあるドラムプレイ等何度聞いてもスリルを感じます。このCDはオリジナルの78回転ディスクからリマスタリングしての発売ですが、従来のCDよりも遙かにすばらしい臨場感を伝えていることも特筆ものです。もちろんそのためにオリジナルディスクのノイズが耳につきますが、かえって時代の雰囲気を感じさせて良いのではないでしょうか。とにかく、ジャズが持っている”1回性の音楽”的な魅力にあふれたすばらしい演奏で、ぜひおすすめです。