曲は最高。表記には(-_-メ)
(2008-06-21)
56分の曲がほぼ4分ごとに場面展開が行われそのチェンジ部分が
実に面白いです。場面によってはどこが変わったのかと言うところ
もあれば、曲が転調し劇的に変化するところもあり、飽きることは
ありません。
個々のパートもすばらしいですが、特にVoiceのパートは表現力の巧
みさとテンポの正確さに脱帽。
冒頭の幕開けから集結部分に至るまで全体の構成がシンメトリーに
なっているところは音楽が無から始まり無に戻るという意味で、宇
宙的とも生命の営みともいえるような崇高さすら感じます。
ECMのプロデュース力及び録音ジャケットアートもこの作品に大きな
価値を与えております。
ただ一つこちらの表記には苦言。何も知らない人が見ると、"Ken Ishii"
の表記は間違いなく誤解を生みます。当然、テクノの神のケンイシイ
とは何の関係もない人です。(ライヒのカバーでテクノのイシイ氏が
曲を提供しているのでややこしいですが)。
どこまでも広がる
(2004-09-05)
1976年4月ニューヨーク・タウンホールで初演された本作はスティーブ・ライヒを有名にした作品だ。ECM1129としてマンフレート・アイヒャーによって世に出たこのアルバムは現在ではECM Newシリーズにカテゴライズされている。
ライヒは1936年ニューヨークに生まれている。子供の頃はポップ音楽、10代ではマイルス・デイビスやチャーリー・パーカーに親しみ、ジュリアード音楽院へ入学する。アートナル(無調)・12音階・フリージャズの洗礼を受けた後、バリの音楽の影響を受けたと言っている。本作はまさに、バリのケチャアの影響が色濃く感じられる。
どこまでもどこまでも広がるパルス。それをライヒも含まれた18人のアンサンブルが延々と奏でる。それはバリの原住民が繰り広げるケチャの世界を見事に現代音楽として解釈し、リゲティのトーン・クラスター奏法以来の画期的な有機体とした瞬間だった。それはこれから始まるライヒの音楽のライヒらしいオープニングだったと言えるだろう。
ライヒの基本!
(2002-07-07)
この1枚こそ、ライヒの基本!曲、演奏、録音のどれをとっても最高です。みなぎる緊張に満ちたドライヴ感は新盤と比べても勝っています。
まさしくエヴァーグリーンの一つでしょう。