コレヲキコウ
(2008-08-26)
インコグニートはジャン・ポール "ブルーイ" モーニックのプロジェクトだ。81年にマイナーレーベルからアルバム、「Jazz Funk」を出すがすぐに活動を休止。10年後の91年に「Inside Life」で復活する。復帰後2枚目の「Tribes, Vibes & Scribes」から「Don't You Worry about a Thing」のスマッシュヒットを放ち、ここからガツンと売れ始めた。ブルーイはプロデューサーとしても名声を上げ、ジョージ・ベンソンをはじめとする多くのアーティストを手がけている。
基本的には70年代のファンクを意識したサウンドではあるが、初期のアルバムではラテンフレーバーも強く感じられる。しかし、近年のアルバムでは完全に70年代方向にプロデュースされており、当時っぽい音を使いながら新しい解釈をとりいれたクリーンなサウンドになっている。ピアノはほとんどがローズの音でドラムもドライさとハイハットのバランスが完全に70年代。ギターもセミアコのES-335でのカッティングで、現代ではかなり珍しい。しかしベースだけはボトムの効いた、比較的現代的な音づくりだ。
本作はバンドとしては過渡期にあり、コンセプトとしては若干の中途半端感があるややくどめのサウンドとなっている。バンドとしての完成度でいえば、「Positivity」がベストであろう。でも、本作のくどさが個人的にはちょっといい。
最近のややオーバープロデュースな作品はもうひとつかなとも思う。彼はどちらかといえばソングライターではなくプロデューサーであり、その能力を認知させた今、彼にとってもはやインコグニートの存在価値は無いのかも知れない。
ブルーイのプロデュースには注目すべきかも知れないが、インコグニートはもういいかも知れない。本作から「100°and Rising」までの3枚を買おう。どれか1枚なら「Positivity」だ。
funk
(2002-12-01)
日本全国のジョージベンソンファン/ダンサブルな音楽ファン/適度にジャジーでポップでソウルな音楽ファン/シャカタクなどのジャズファンクファンのかたがたにぜひともこれをおすすめいたします。このバンド大人数のバンドでして、歴史はシャカタクなんかと同じくらいあるのです=実はとんでもないヴェテランなのです。業界を見事に生き残ったサヴァイバーなのです。計算され尽くしたユーザーフレンドリーなアルバム。踊れます。10点中8点