時間にすら逆らう音の集積。
(2007-05-01)
いやぁ色褪せねぇ。
それというのも、ここでは一つ一つの音に「これはリズム」「これはメロ」みたいな、
先入観混じりの線引きがハナから無いのであって、
だから自ずと純粋な「音そのもの」の勝負になり、
それが研ぎすまされているが故、軽々と時間の経過に逆らってしまえるのだな。
デジタル世代のポストパンクかってくらいの切れ味。
一つの音を作り上げるのにももの凄い精査を重ねている気がするが、
その配置も尋常じゃないこだわりっぷりで、未だに聴き返すと意表をつかれることしきり。
たぬきとしては、その配置にこそ彼らのアシッドなB-BOY魂を感じるのであって、
自分らしくいる、その姿勢をここまで極端に貫きまくっている人間も少ないな〜、と。
踊れるか否かはそれぞれに任せるが、それが全てではないし、
踊りと言えるか否かは謎だが体は否応無く反応する。
今作は、たぬきとしては、彼ら史上もっともメロディーを感じるが故に、ベストと言って憚らない。
パーカッションであれ何であれ、元々は一つの音として等価な訳で、
そんな大事だけど忘れてしまいがちな事実を、今でもしっかり突きつけてくる、
貴重な存在。
そこにこそ、この先の扉の鍵があるような。
つうことは、これエラい先駆的だな〜。
ひたすら挑戦的なジャケットも素敵すぎます。
ブリブリって音
(2006-09-23)
オウテカカッコいいです。
一見取り付きにくい奇妙な世界観は、実際は遊び心が大暴走したようなキュートなそれです。
このアルバムの中で、リズムやメロディは溶解して、いったん音のすべては元素的なマテリアルの状態に戻っているように見えます。
ですので、構築された完璧な世界観というより、フリーマインドに基づき自然な状態で開放された音て感じを受けます。
ですのでメチルアルコールを酒として飲めないのと同様にこれ踊れません。でも大好き。
中間期
(2006-06-08)
作品を出すごとにだんだんと叙情性が薄れ、より機械的な不規則ビート主体の曲へと変わっていくオウテカ。
その変化の中ごろの作品です。
淡々と流れるメロディの美しさと、ユニークなビートがとても好きです。
音の配列
(2005-11-29)
この手の音楽が好きな人にはかなりオススメします。
(メロディが好きというより音そのものを好きになっていしまうような方など)
逆にダンス系が好きな方にはオススメしません、
全然踊れませんし、
(無理やり踊ろうと思えば踊れますがそれはもはや痙攣といえます)
ビートは大半がブレイクビーツです、かなり崩してきますが。
この人たちはHIPHOP好きらしいので。
ジャケのイメージそのままの音
(2002-08-03)
持続しながら変化していくノイズ、奇怪な電子音、複雑に絡み合うリズムが渾然一体となって感じさせる、硬質な手触りの中の大きな『うねり』。電子音やノイズは時にメロディさえ浮かび上がらせる。その緻密でモノクロームな世界に一度のめりこんでしまうと、なかなか抜けだせない。