in the wee small hours
(2007-03-16)
1953年キャピタルと契約したシナトラは同時にエヴァ・ガードナーと別居(1957年正式離婚)するという公私に渡って忘れられない節目の年となった。そして、翌年ネルソン・リドルのアレンジで1954-55年収録全16曲のこのアルバムをリリースすることになった。いろいろと辛い時期だったと思うが、ちょっぴりセンチメンタルに聴こえてくるのも実は本心だったかもね?
時期的にはキャピタル時代の全盛期の始まりで、後に多くのヒット曲を飛ばすことになる。
ただ、このアルバムは全曲バラードで少し退屈するかもしれないが、何度も聴いているうちに、これ以上のムード音楽は他には探せられない気がしてくる。『GLAD TO BE UNHAPPY』『I'LL BE AROUND』は私は好きですが、全16曲飛ばさないで聴くことをお勧めします。
表紙のように夜明けが近い静寂な街角で何気なく流れてくるシナトラの歌声、そんな雰囲気に浸りたい気持ちにさせてくれるアルバムです。良いですよ。
音楽的な天才演出家
(2007-01-01)
シナトラの歌声はどんな天才な歌手にも真似出来ない説明不可能な部分が
多く、強いて彼に成りすます音に近いことが出来るには。彼の音楽的カリスマ性
以外の人生経験にも触れなくては無理だろう。
彼とて人間のはずで、最愛の人を失う苦しみをこのレベルまで持つて来れたのは
彼自身の大変な努力の賜物だろう。
全体を通して音楽のアコーステツクも単一に近く近く。
一つに旨くまとめられているのはまさに世界で初めてと言われる。
この頃のシナトラはこの後、色々な恋愛のテーマを真剣に取り入れて
数々のシナトラ音楽を生み出していつた。
シナトラの歌声は、世紀の最高のエンターテイナーといわれる。
それを、判るには彼の音楽に触れ自分の心に置き換えてみると理解できるでしょう。
全身がゾクゾク
(2005-04-15)
米国の歌手フランク・シナトラのアルバムです。LPが登場して間もない頃の録音なのですが、シナトラはすでにアルバムを一つの作品(曲の寄せ集めでは無く)として扱っており、このアルバムは「wee small hours of the morning」(真夜中から夜明けの間の真っ暗な頃)にぴったりな雰囲気の曲で構成されています。非常にゆっくりとしたテンポで抑揚を抑えてじっくりと歌い上げるシナトラには、背筋どころか全身がゾクゾクしてしまいます。