CD3枚組のこのセットには、この4人組の真髄がたっぷりと収められている。1961年の最初の成功からスタートし、ソウルフルな名曲のリメイクを試みたおびただしい数のトラックへと進んでいく。ところが、「Green Onions」的なスタイルを模索するうち、バンドはインストゥルメンタルの手法を何十とおりも身につけ、後にはメデスキ、マーチン&ウッドのように完全なインスト曲も手がけるようになった。また、メンフィス・ソウルのもっとも尊敬を集めていたアーティストたち数人(オーティス・レディング、ウィルソン・ピケットら)のバックを幾度となく務めながら、次第に存在感を増していくベーシストのドナルド・“ダック”・ダン、初代ドラマーのアル・ジャクソンによるリズムにオルガンと何層にも重ねたギターをかぶせるという基本的なサウンドを確立した。ここに収められた「Ode to Billie Joe」を始めとする多数のチューンが証明しているとおり、ブッカー・T. & ザ・MG's は展開性のあるマイナー・キーのソウルを得意とし、1960年代に入ってもチャート入りを果たしたヒット曲や見事なアルバムを量産し続けていた。
2枚目のCDには素晴らしい聴きどころがいくつかある。特筆すべきは、ビートルズの『Abbey Road』への気の利いた返歌となっているオール・インストゥルメンタル・アルバム『McLemore Avenue』からのトラックだ。3枚目にはアルバート・キングをヴォーカルに迎えた、たくましい「Born Under a Bad Sign」や、ボズ・スキャッグス、ニール・ヤングのバックを務めたトラック(亡くなって久しいジャクソンに代わり、スティーヴ・ポッツやジム・ケルトナーがドラムスを叩いている)を収録。聴き終わると「もっと!」と言いたくなってしまうコレクションだ。(Andrew Bartlett, Amazon.com)
曲目リスト
1.Green Onions
2.Behave Yourself
3.Jellybread
4.Home Grown
5.Burnt Biscuits
6.Chinese Checkers
7.Mo' Onions
8.Tic-Tac-Toe
9.Fannie Mae
10.Soul Dressing
11.Can't Be Still
12.Boot-Leg
13.Outrage
14.Be My Lady
15.My Sweet Potato
16.Hip Hug-Her
17.Summertime
18.Slim Jenkins' Place
19.Groovin'
20.Soul Sanction
21.Pigmy
22.Booker's Notion
23.I Can Dig It
24.Expressway to Your Heart
25.You Don't Love Me
26.Never My Love
27.Blue on Green
28.Ode to Billie Joe 曲目リスト2
1.Soul Limbo
2.Heads or Tails
3.Be Young, Be Foolish, Be Happy
4.Hang 'Em High
5.Willow Weep for Me
6.Over Easy
7.Time Is Tight
8.Johnny, I Love You
9.Lady Madonna
10.Mrs. Robinson
11.Soul Clap '69
12.I've Never Found a Girl (To Love Me Like You Do)
13.You're All I Need to Get By
14.It's Your Thing
15.Something
16.Sunday Sermon
17.McLemore Avenue [Radio Promo]
18.Medley: Sun King/Mean Mr. Mustard/Polythene Pam/She Came in ...
19.Chicken Pox
20.Melting Pot