アコギ持って写っているジャケ見て、“フォーク・シンガー”だと思っちゃダメよ!!!
(2007-02-16)
声が良い! んで歌が上手い! ジャケット見て「癒し系フォーク・シンガーかな・・・」と思って買ったのですが・・・これがまた、ソウルフルなフレージングで絶唱! 僕の中ではもう、ほとんど“ソウル・アルバム”扱いですね、コレは。
もうひとつの名盤
(2003-06-23)
このアルバムは、名盤(と言っていいのではないかと僕は思います)"Liveat Blues Alley"と並ぶほどに完成度が高い。7曲目の、Chuck Brownをゲストに迎えた"Need Your Love So Bad"が、このアルバムにとっての絶妙な「読点」になっている。
まず、楽曲のバリエーション。
選曲にメリハリがあり、似たような調子のものが連続することはない。水の中をゆっくりと歩むかと思えば、突然の全力疾走、遥かな空に向かっての高いジャンプ、大地へのスライディング、草原の上のギャロップ・・・釣ったことがある方しかわからない表現で恐縮なのだけれど、それはまるで、「ネイティブ大物虹鱒のファイト」のように変幻自在だ。
次に、レコーディングの音質。
このCDでEva Cassidyならではの深い奥行きのあるボーカルを十二分に味わえるのは、プロデュースとレコーディングを担当したChris Biondo(一時期Evaの恋人だったとのこと)の力量によるところが大きい。大地からの湧水のように透き通ったEvaのボーカルは、Chris Biondoという優れたパイプによってリスナーに届けられた。Eva Cassidyという名の「泉」は涸れてしまったけれど、彼女の歌唱を完成度の高いプロダクトとしてカタチにしたChris Biondoの功績は、はかりしれないほど大きい。
そして、Evaの、歌を唄う能力の高さ。
聴くほどに飽きないボーカル、という矛盾をはらんだ言い方をしたくなるほどに、Eva Cassidyの歌はいつでも聴覚の敏感な部分を刺激してくる。ハイトーンの領域にさしかかって声がかすれかけるあたりから、さらに高い領域まで昇っていくことがEvaには可能だ。歌の軌跡は途切れずに、しかも勢いを失うことなく、のびていく。使い切った燃料タンクを切り離しながら上昇していくロケットのよう、に。