ポリティカル・アタック!
(2006-02-27)
ニューヨークは7th Avenue のクラブ「S.O.B.」で幸運にも Gil Scott-Heron バンドのギグに2回遭遇した。1回目はターンテーブルのDJと共演、2回目はパーカッション活躍の大リズム大会で、エモーション揺さぶる演奏だけでなく、その間に織り込まれる批判的ながらユーモアあふれるトークへの大きな声援とレスポンスは、このアルバムに読まれた「We Beg Your Pardon, America」の時からアメリカは変わっていないんだ、ということを会場の熱気が証明してみせた。「Winter In America」の声さえ後ろから飛ぶ。
「Pardon Our Analysis」の最高のトークとともに、「A Talk:Bluesology/Black History/Jaws/Revolution Will Not Be Televised」も手を叩いて一緒に笑いながら楽しもう。アメリカを私欲のために利用する大統領、10人中7人までのブラックは9学年までに学校をドロップ・アウト、食べ物が溢れる一方でミシシッピでは人が飢えている。Gil が1975年にこのアルバムでジョークを込めて訴えた内容は、驚くほど今の状況だ。
「そんなに難しいこと言わないで音楽だけやってくれよ」という反応は、今日ラップがブラックの間で爆発的な人気を得ていることについては、もう語る言葉さえ持てないでいる。
極渋のグルーヴ!
(2003-12-11)
キャッチーなフックのある曲が存在せず、地味な印象を与える。ただバンド名義に変えた効果か、全編が一本筋の通ったグルーヴで貫かれている。ジャージーなエレピ、ラテン色濃厚なベース&ドラム、リズミックなコンガ。そこに抑制の効いたクールな(しかし熱い)ヘロンのボーカルが重なる。スローな曲もミッドテンポな曲も躍動感溢れるバックに支えられ、気持ち良く聴くことができる。派手さは無いが、極渋の演奏。白眉は(2)。寝た子も踊る、ラテンジャズファンク。(7)はヘロンを代表する有名曲だが、ステイヴィーワンダーのバラード諸作を彷彿とさせるような、しみじみとした味わい。
フュージョン
(2003-07-07)
やっぱかっこいいすわね。75年にこんなことやってたわけっすから。詩人としてもすごいっすね。サウンドもクールでまる。ユーモア精神も最高。やっぱり『オリジナルラブ』のリーダーのかたは『歌いまわしが』非常に似ておりますね。カルトな人気がなぜあるのかはこのアルバムを聴けばわかるさ。チェキ~~ラなのさ。10点中8点
社会的な問題にも目をきちんと向けていたわけすから。
インテリジェントフュージョンすね。まぬけなリゾートフュージョンには逝ってほしいですね。