30年後の答え(応え)は、、、
(2005-05-29)
アルバム名にあるWinterは一種のメタファであり、アメリカ自体の、そして自分達(ブラック・ピープル)の置かれている状況を表しているのだそうです(因みに、本作は'73年録音です)。
#詳しくはライナーをご覧ください。
決して全ての物事が”良い”状態ではなかった時代において、同胞へそして世間へメッセージを投げ続けた詩人のシビアな視点(時には優しさもありますが)を提示するポリティカルな作品かと思います。あの”ウォーターゲイト事件”を”H2OGate Blues”と称してトーキングブルース調に演じている[8]に観客も沸きます(これライブ録りですかね?それとも観客の声はSE?)。
しかし”うさん臭さ”や”辛気臭さ”は一切ありません。近年になって[5]辺りの楽曲はダンスフロアでプレーされるなど、本人の窺い知らぬ所で?ウケる訳ですが、G.スコット-ヘロンの訴えたかった本質的な部分?についてもちょっと知っていた方がいいかなぁ、と思ったりします(^^;
無論、これは私自身のお節介であり、G.スコット-ヘロン自身が音楽の楽しみ方(聴き方)を制限する様なことは絶対にないはずです。
(リリース後30年以上経った現在)’We will see you in the spring’というメッセージ(これもライナーにある一文ですが)に応えられる世界になっているでしょうか?
熱くなれない・・・
(2003-12-12)
ほぼ総てがフックに欠けたスローテンポな曲で構成され、他の諸作に見られるような"路地裏のグルーヴ"が欠落している。躍動的な肉体性よりも考える理性を優先したのか?SoulでもFunkでも無くこれは真面目な"Jazz"。ただヘロンの代表曲(5)はフック、グルーヴとも絶品のおいしいジャズファンク。
GIL SCOTT-HERONと言ったらこれ!
(2003-12-10)
BRIAN JACKSONとのコラボレーションアルバム、必聴作!
この二人の名義で出しているアルバムは4枚あるが、その中でも「IT’S YOUR WORLD」
とこのアルバムは絶対に逃がせない。両巨頭である。
向こうが「陽」としたらこっちは「陰」。全体的にしっとりめな感じに仕上がっている。
ネタとしても使われる超名曲「BOTTLE」が収録されているという事だけでも
GETの決め手になるが、私としてはボーナストラック1曲目、ライブバージョンの
表題曲「WINTER IN AMERICA」が聴けるというのが非常に大きいと思う。
他の3曲も全てライブ音源だが、この’82 WASHINGTON DCでの模様は
かなりの完成度の高さだと言ってよい。POETRY READINGの真骨頂が
この1曲に集約されている。年代的には後期に値するが、どんどんと円熟味を増して
いるのがよく分かる。
これを聴いていると、ちょっと寂しい気分になるのは私だけであろうか・・・。