このアルバム何から何に渡っていいです
(2006-08-19)
まず曲数、20曲入りです、トータル73分11秒らしいです
しかも10からはボーナストラック
何故か、もともとの曲よりボーナストラックの方が多い!
しかもボーナストラックも本編と同じ質を持ってますから
なんて太っ腹なオマケなんでしょ
あと、ライブで古い音源なわりに音もなかなかいいし
なんと言ってもライブ感が溢れてるというか
何かライブハウスの空気をも録音したって感じになってるんですよ
楽しげなサラヴォーンのおしゃべりにギャグ
ガハハと笑うおっさん連中
にゃひひと笑うサラヴォーン
マイクにガツン!の音も入っていたり
全体にめっちゃリラックスした感じで楽しげ
スキャットもノリノリで、バラードもしっとり
さらに何がいいって、編成のシンプルさですね
バックがピアノ、ベース、ドラムだけなんでサラヴォーンの歌がより引き立つというか
まさに独壇場状態のサラヴォーンが聴けるんですね
実録ものジャズ・ボーカルの最高傑作
(2005-04-09)
エラ、カーメンなどにも素晴らしいライブ・アルバムがあるが、どれか一枚を、といわれたら、私は躊躇なくこのアルバムを挙げる。
バップ初期の頃から活躍していたサラだが、若い頃はどことなく歌が堅く、滑らかさに欠けていたように思う。
したがって、彼女の全盛期はこのアルバムを含むマーキュリー時代ということになる。
マーキュリー時代の膨大な録音は、一時期完全な形でCD化されていたが、今では本作のような一部のものだけが入手可能となっているのは寂しい限りだ。
このCDにおけるサラの充実ぶりも素晴らしいが、クラブにおける実況録音ならではの、ユーモア溢れるアドリブの妙が楽しめることも、代表作としたい理由の一つである。演奏途中でマイクにぶつかり、”ボコッ”とすごい音を立てたことを、すぐさま歌の中に取り入れて、客席の笑いを取るあたり、まさにジャズ・クラブならではのくつろぎといえるのではないか。
ピュアでリッチな大人の時間
(2004-09-04)
1957年シカゴの「ミスターケリーズ」で録音されたサラの代表的ライヴアルバム。ジミー・ジョーンズ、リチャード・デイヴィス、ロイ・ヘインズという、おそろしく贅沢なトリオが伴奏をつとめる。今さらいうのも、というくらいの名盤にボーナストラックがたっぷり加わって73分に及ぶ長時間収録になっている。
聴衆の一人になったつもりで聴いてみよう。リラックスしているし、チャーミングだし(ぶりっこしてるわけじゃないので誤解のなきよう)、サービス精神も十分だし、充実した「大人の時間」が過ごせる。全体の印象は少々渋いが、空間がせまいという理由もあるだろう。大向こう受けをねらった歌い方でなく、すぐ目の前にいる聴衆に語りかけるような歌い方をしているのだ。バラッドではとくにそう感じる。しみじみとした情感。その一方で、エラの十八番(おはこ)“How High the Moon”で聴かせるスキャットも楽しい。伴奏陣ではヘインズが素晴らしい。でしゃばらないがサラに敏感に反応して粋なバックをつけている。