John Coltrane & Johnny Hartman
(2008-10-22)
感動無しでは、聴けません。ハーマンのボイスとコレトーンのサックスが涙ものです!!
疾走しないコルトレーン、究極のバラード
(2008-08-03)
ジャズ・ファンなら誰でも知っている逸話だが、このアルバムのレコーディングの時期、ジョン・コルトレーンはマウス・ピースの調子が思わしくなく、いつものようにブロウしまくって疾走するコレクティブ・インプロビゼーションが出来なくなってしまったといわれている。その時やむなくバラードのアルバムを3枚レコーディングすることとした。それが本作と『バラード』そして『デューク・エリントンとコルトレーン』だ。
このアルバムは是非ともクリスマス・イブに彼女と聴いて欲しい作品だ。続けて『バラード』を聴くのもいいような気がする。ロマンチックなロマンチックなアルバムだ。ひたすら自らのジャズ道を求め極めようとするジョン・コルトレーンの楽器トラブル故の、ほっとして強さが脱けたテナーの優しい響きは何ものにも変え難い魅力で一杯だ。
閑話休題、ジョン・コルトレーンのアルバム『バラード』、『ジョン・コルトレーンとジョニー・ハートマン』そして『デューク・エリントンとコルトレーン』を聴かずしてジャズを語るべからずだ。
やはりアナログがいい!
(2008-07-10)
以前から好きだったこのレコードを、今回、LPレコードを買って聴き直してみました。サックスの音の深さ、前に出る存在感、ボーカルの息使い、軟らかさ、すべてが期待通りでした。CDもSACDも、まだまだLPの音には敵わないと実感してしまいました。
心や休まる温かいヴォーカルとリリカルなテナー・サックス
(2008-02-16)
ジョニー・ハートマンのビロードのような優しく包みこむ声の雰囲気がアルバムのトーンを決定付けていますし、ジョン・コルトレーンが見事なバラード・プレイを披露しており、傑作だと評価されている作品です。全6曲、収録時間31分強という現在のCDではあまりない短さですが、1曲1曲がどれも聞き惚れてしまうくらいの完成度を誇っており、ステキな出会いを果たしたことで見事な演奏が出来あがったという見本のようでした。
激しく吹きまくるコルトレーンのイメージに合わない、という評もありますが、何回聞いても飽きがこないだけでなく、どんどん良さが深まっていきます。マッコイ・タイナーのピアノもいいですし、他のメンバーも控えめな演奏で好感がもてます。
1962年秋から63年春にかけては、本作の『コルトレーン&ジョニー・ハートマン』のほか『デューク・エリントン&コルトレーン』、『バラード』という愛すべき録音が残されています。この情感溢れる作品群が同時期に収録されたことに対して、コルトレーンのマウスピースの調子が悪かったので、激しくブローできなかった、早いパッセージが吹けなかったという話がありますが、これだけ内なる思いを飾らずストレートに表現しえたということによってコルトレーンの名声を確実に高めています。ヴォーカルとサックスの巨星が成し遂げたバラード集として後世に残る所以だと思います。
真面目で直向なコルトレーンが、ここでは自分を解放しリリシズムに酔っているかのように聞こえます。名歌手の歌唱同様、奏でられる音の一つ一つをじっくりと味わいたくなります。ヴィブラートも過剰ではなく、曲の良さを最大限に表現しているこのアルバムは、これからも多くの方に愛されていくことでしょう。
買いです。
(2007-11-23)
コルトレーンの良いリスナーではないという自負があるので、僕にとってこのアルバムは大好きなジョニー・ハートマンの作品です。このハートマンやビリー・エスクアイアらの漆黒のクルーナーの歌声はきっと黒人の最も好むプロトタイプのひとつなんでしょう、アナログで今でも好んで聞く「ニューポート 72」というライヴ盤の冒頭に収められたハートマンの歌声には、マーヴィン・ゲイらのライヴで頻繁に聞かれる黄色い声援がやたらと聞こえます。このアルバムでのハートマンの歌声もそれらを容易に彷彿とさせてくれるものがあり、コルトレーン云々を抜きにしてひとつのヴォーカル・アルバムとして成立しているように思われます。コルトレーンの側から見ればとんでもないことだとは思いますが。余談ですが、僕はここでの「ワン・アンド・オンリー・ラヴ」とチェット・ベイカーの「レッツ・ゲッツ・ロスト」に収められた「ワン・アンド・オンリー・ラヴ」を続けて聞くと、ミュージシャンの立ち位置の違いが同じ曲をこうまで違って聞かせるものなのかとつい余計な感慨に耽ったりしてしまいます。