古き良きスラッシュメタル
(2007-08-07)
Forbiddenのデビューアルバム。メタルの時代史的にも、1980年代といえばスラッシュメタルが流行していた時代であったが、その流行にもかげりが見え始めた頃に出されたスラッシュ超名盤。
まず「これぞスラッシュ」というときに欠かせない、突撃型の姿勢が評価できる。別に四天王と比べるわけではないが、あえて大胆に比べるとするなら、リズム(楽器)はSLAYER、メロディーはANTHRAXと言ってもよいだろう。複雑なリフ構成、随所随所に現れるツインギターソロ、ひたすら速いドラムをバックに、伸びのある艶やかな声で歌い上げる。高音域のシャウトがきれいなのだ。もちろんそうではなく地声でがなりたてる曲もあるが、総じて言うと、乱暴な楽器隊にしっかりした歌、と言えるだろう。
これが1988年の作品か、しかもデビュー作品なのか、とは思えないほどの完成度である。聴かずには理解できないだろうが、聴くときっと良さを分かっていただけるだろう。
これぞスラッシュ!
(2004-10-10)
サンフランシスコ出身のスラッシュメタルバンド、FORBIDDENの1st。
独特の翳りのあるリフと華麗さを併せ持つ、個性的なスラッシャーでした。
2ndのほうがしばしば名盤として紹介されていますが、個人的にはこちらを推したいですね。
湧き出るアイディアを衝動のおもむくままに全部ぶち込んだようなアルバムです。
彼らはテクニカル志向のバンドなのですが、無闇に変拍子を入れたり難解なフレーズを弾きまくるのではなく、
むしろ曲を盛り上げるためにテクニックをフルに活用する、というようなスタイルですね。
よくよく聞けばかなり無茶苦茶なことを随所でやりまくっているんですが、
サラッと聴いただけでは、それを感じさせないような曲を作っている。
それだけ全てのパートが違和感がない、ということでしょう。恐るべきセンスです。
また疾走パートでもソロでも、別段弾きまくったりしているわけではありませんが、
緩急の構成の方法によって、凄まじいスピード感を感じさせるように作られているようです。
じっくり聴くことはもちろん、軽い気持ちでヘドバン用にもかけられます。
捨て曲一切無しの名作です。
個人的には1,3,4曲目が好きですね。いまだによく聴きます。
しかし3rdでのモダンヘヴィネス化の後、そのまま解散してしまったことが惜しまれる……。
1st、2ndのスタイルの続編的に進化していたら、メタルの歴史が大きく変わっていたかも。