You wanna make Van Goghs,,,
(2008-05-23)
ポピュラーミュージックに絶望してオンガクから遠ざかっていた時期もあった(らしい)。あらゆるオンガクを吸収して孤高のアルバムを作り続けて、大きな絶望があって、その後に歌われる彼女の世界観はとこのアルバムジャケの油絵は素晴らしく相性が良い。
1968年の1stから変わらないアコースティックギターのカッティングの中に小さく入れるブレイクアプローチ。冒頭のSunny Sundayは短い中にこの人の魅力が詰まった佳作。ゆったりとしたBPMでアコースティックギターと深く立体的なパーカッションに支えられて優しげに歌うタイトル曲は冒頭で"You wanna make Van Goghs,,,"と歌われる。それは彼女の画風とか意志とかそういうものに近づくヒントのようなものかどうか。このタイトル曲は素晴らしい。凛とした冷たさは近づきがたくもあり、かつての彼女と比べて幾重にも丸みを帯びた歌声は包容力ある暖かさを伴っているようでもある。上手く云えないけれど、創り続ける人のある種の勇気のようなものだなぁと思う。
迷わず聴くべし
(2007-08-31)
初期名作群は置いて80年以降の中でベストはどれかと聞かれれば迷わずこの作品を挙げる。
ドルビーとやったり打ち込み使ったり多少時代と融合した時期ではあるが、使い続けてきたLA系ミュージシャンの良い面のみを凝縮した感じ。
なかでもマイケル・ランドゥが奏でる2は素晴らしく、チャートスターのバックで淡々と弾いていたやる気無さは何処へ、実に感情的表現で奏でる。
この一曲だけでも聴く価値大、他曲も手抜きが無く良曲ばかりでトータルにバランスが良い一枚になっている。
ジョニの強いメッセージと曲、最適なミュージシャンを適材適所にて配置する。
それがハマった名作ではないでしょうか。
どの曲もこころにしみます
(2003-04-24)
歌の重みを伝えられる希有なミュージシャン/シンガー。その作曲能力の高さ+すぐれたパフォーマンス+個性的な歌詞世界で世界中にファンを持つ偉大なシンガー。近年はアメリカの音楽業界に絶望して活動を停止宣言する。このアルバムはラリークラインをプロデューサーに迎えて製作されたもの。基本線はフォークロックだが、それだけではかたずけられないどろどろしたものが底辺に存在する。このアルバムもまさにそんな感じ。世相に切り込んだ歌詞がとても示唆的。知性を感じさせるアルバム。10点中10点。バックにはシール/ウエインショーター/ジムケルトナー/マイケルランドー/今は亡きカルロスベガが参加。