曲自体はいい
(2008-12-06)
このアルバムは数少ないリアルタイムで発売と同時に
買った一枚。
とはいえ、既に解散していた。
出色の出来は"3.I Can't Quit You Baby"
ペイジのギターはかつてこんなにも上手かったの
かと感動した。これはDVDのアルバート・ホールでの
リハ音源ともライブを編集したものとも当時から
言われていた。
"1.We're Gonna Groove" も素晴らしい。
ブートで「Coda」のワーキングテープが出ている
がこの一曲目は"Suga Mama"というシングル用に
用意したような曲で当初はこの曲が一曲めにくる
予定だったらしい。ところが何らかの理由で
"We're Gonna Groove" に差し替えられてしまった
ようだ。
このため発売直後の同曲のレコーディングクレジット
は"Suga Mama"のものらしいということである。
(現在は正しく修正されている)
"Suga Mama"は完全に完成しているなかなかの曲なの
でいつの日にか是非発表してもらいたい。
"2.Poor Tom" のバスドラの連打、
"7.Bonzo's Montreaux"のドラムも素晴らしい。
"5. Ozone Baby"
"6. Darlene"
"8. Wearing And Tearing"
の三曲は1979年のネブワースでのコンサート
にあわせてEPとして発売する予定もあった
ようだ。
ただ今でも変わらない残念な思いがある。
"1.We're Gonna Groove"と"4. Walter's Walk"での
ギターソロだ。
おそらくギターソロを入れないままトラックが
保存されていたのだろう。
発表当時のテクニックの低下しているペイジ
が被せたソロが余りにも稚拙な感じで
これだけは残念だ。
寄せ集めと、タカをくくることなかれ。ビックリしますよ♪
(2008-09-26)
ZEPラストアルバム。とは言え、ボンゾ亡き後の解散後に発売されたアウトテイク集であり、当然新曲はない。
だが、寄せ集めだろうとタカをくくって聴くと、そのクォリティの高さに驚かされる。カバーあり、ライブ(リハ?)ありなので、統一感はないし、キラーチューンなぞ望むべくもないが、「なぜこれがアウトテイク?」と思わせる楽曲ばかりがズラリ。
個人的にはペイジのギターが目立つ曲が多いなぁという印象。また初期作品のアウトテイクでは、衰えを見せる前のプラントの、唯一無二のボーカルが聞けるのも嬉しい。また「イン・スルー・ジ・アウトドア」のアウトテイク3曲は、「あれとあれを外してこっちが入っていれば・・・」と思わせる、見事な出来栄え。
ボナトラは、94年のリマスター再発時の4枚組ボックスセットに収録された、当時の未発表曲が4曲。
写真ではわかりづらいが、神ジャケでは、文字が浮かび上がるエンボス加工がされており、それを忠実に再現させている。中身も仕様も、アウトテイク集だからと手抜きがないのが嬉しいね。
天国のボーナムへ
(2008-03-25)
あまりにも偉大なるLed Zeppelinの公式盤について論じるのは恐れ多い事。
彼らは誰もが認めるそんな存在です。
この盤はジョン・ボーナム追悼盤として発表された「公式アウトテイク集」なので、
少しだけなら論じてもいいかと思います。
いつの時代も比較され続けてきたDeep Purpleが
解散後に数多くの未発表音源を発表してきたにもかかわらず、
Zepの公式盤(未発表音源)は未だ
“CODA” “BBC Sessions” “How the West Was Won”の3種のみです。
そのトップバッターがこの “CODA”だったのです。
それまで幾多の噂はあったものの、1982年にLP盤が発表された時は誰もが驚きました。
アウトテイク集にもかかわらず、この生々しさ・曲のハイレベルぶりは何なんだろうって!
全ての曲で凄みのあるドラミングを聴かせてくれる天国のジョン・ボーナムも
きっと喜んでいたでしょう。
世界最高のアウトテイク集
(2008-03-06)
ボンゾ死後の作品であり、スタジオの新録ではない。『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』録音後、ペイジとボンゾは「次はハードに」で意を決していたらしいので残念でならない。このアルバムはラストだが本人達の意思が反映されているものではない。
かといって、アトランティックとの契約は無視できなかったペイジは、本当は趣味でもあるのだがアウトテイク集をスタジオのテープからかき集めることにした。ただこの段階で私生活の乱れていたペイジは、本当にザッと短時間見渡した中から適当にピックアップしただけである。なぜなら、今なら「ウィ・ゴナ・グルーヴ」の元素材を全部聴けば『DVD』のような演奏が出て来る訳で、この時はペイジ自身の焦燥もあったかもしれないが、たいして仕事する気もなかったのだろう。
しかし、30数分のこのアルバムはそうであっても強力な作品なのだから世の中分からない。ロイヤル・アルバート・ホールのテイクは編集して短くしてあるが素晴らしい音質だし、「プア・トム」なんかもとても現代的ですらある。私の中では「オゾン・ベイビー」で、ガッチリ石垣を積み上げたような重厚なビートが堪らない。実験作だった前作ではどうにも曲種的に収まりがつかなかったのだろうが、次の作品があったとしたらこの形の発展形ではなかったろうか。
ところで皆が評価する「ウェアリング・アンド・ティアリング」は、残念ながら少々雑なものだと思う。ボンゾもこのギターに合わせるのは大変だったのじゃないかな。勢いはあるけど、ペイジがそろそろ曇ってきたことが如実に分かるので哀しい。
全アルバム中、リマスターの成果が一番出ている作品
(2007-09-09)
荒削りな音がリマスターによって、他のアルバムよりダイレクトに脳に伝わってきます。
リマスターというのは、荒削りな音の方が効果がはっきり出るように感じます。「Walter's Walk」なんかは特に気持ちがいいです。
亡くなったジョン・ボーナムの追悼ということもあり、かなりボーナムの色が強く感じられます。
ジミーペイジがインタビューで、初期のボーナムは、ライブ前はいつも緊張していて、メンバーが声をかけても返事もせず、ずっと震えていたなんてことを言ってましたが、「Poor Tom 」や「Bonzo's Montreaux 」を聴く限り、そんなことは全く信じられません。
ボツ曲の寄せ集めと解釈されがちですが、ただ単に、アルバムのカラーに合わなかっただけの話で、制作期間がデビュー時から解散時と判断すれば、これ1枚でレッドツェッペリンがどんなバンドなのか、ベストアルバムを聴くより理解できるかもしれません。