溢れ出る才能の結晶
(2006-08-14)
前作の歴史に残る名盤"Songs in the Key of Life"で成功を得たStevie Wonderは、3年間のスパンを得て、映画音楽の制作に取り組む事になった。その為、このアルバムはその映画のSoundtrackという形で発売されたのだが、結局映画はお蔵入りとなり、またあまり大衆性の無いこのアルバムの売上面も不調で、当時破竹の勢いを持っていたStevieの「失敗」と呼ばれるアルバム。
ただ、このアルバムの内容が悪いかと問われれば決して悪い訳ではなく、むしろ"Songs in the Key of Life"に勝る程の、クオリティを持った作品であったりする。全体的の壮大なコンセプトに沿った、美しい曲の数々。高度な作曲方法と、様々な音色で緻密に創り上げたオーケストレーション。ただ、唯一の致命的な欠点は大衆が普段聴くには少し重すぎるというだけ。
全体的にバラード曲が多く、"Send One Your Love"のようなベストアルバムに必ず収録される名曲から、"Come Back as a Flower"、"Secret Life of Plants"のような洗練された美しい楽曲があったりと、大衆性が無いとは言うが決して僕はそうは思わないし、充分アルバムを満喫出来る。逆にこういった芸術的な要素を多く含んだ彼の作品は、後にも先にもこのアルバムのみである為、Stevie Wonderというアーティストのその溢れる才能を最も物語っている作品であるように思う。
Stevie Wonder のファンは押さえておくべし
(2004-01-31)
Song in the Key of Life の後に出たいわゆる(売り上げ的に)問題作と言われているものです。ポップミュージシャンとしてしかS.W.を見てない人にとっては「なんだこれ!?」の世界が永遠と続くように感じると思いますが、「Pat Methenyも好きだよ」って人には全くすんなりと聞けて良いアルバムです。
ちなみに、ベスト版に必ず含まれる"Send One Your Love"のオリジナルはこのアルバムです。インストバージョンも入っています。