パソコンと外界をつなぐ作品を作りたい人にはお薦め
(2005-03-07)
この本は、副題の「Sensing and Controlling the Physical World with Computers」にあるように、コンピュータ(想定されているのはパソコン)にマイコンを接続し、マイコンを用いて外界との入出力を行うことにより、パソコン単体ではできないようなことを実現する、というスタンスで様々な手法を紹介しています。
マイコンを用いて入出力を行う、ということを扱った本としては日本ではPICマイコンを使った本が(あるいはウェブでの情報)が多いようなのですが、スタンドアローンで動作させる紹介にとどまっている(RS-232Cシリアル接続の紹介があってもデータをパソコン側で表示してみる程度の)ものが多いような気がします。こうした情報しかないと、電気回路やマイコンにある程度詳しい場合には良いと思いますが、そうでない場合には、応用しようとした瞬間に戸惑ってしまうことが多いと思います。
これに対して、この本は「パソコンでできることはパソコンでやり、パソコンでできないことをマイコンでやる」というスタンスがはっきりしており、マイコン側もアセンブラやCではなく、BASICを主に紹介しています。これにより、より敷居を低くしています。また、パソコンと接続する際に重要になってくるシリアル通信に関しても、実践的な内容について詳しく説明がなされていて、困ったときに読み返せば大抵の場合は解決できそうです。このように、メディア・アートなどの方面で作品に応用したいと考えている人にはぴったりだと思います。
なお、説明に使用されている英語は、分かりやすいものですので、辞書を片手に読んでいくのもそれほど苦にならないと思います。