「普遍性を説く希有な経済書」だが…
(2005-08-25)
内容は他のレビューで書かれているように、'99年に出版された本とは感じさせない、インフォメーション社会における経済原理の普遍性を説いた骨太の内容で読み応えはあるが、いかんせん訳が非常に読みづらい。例えば、「他社が新規参入する「サンクコスト」に投資する気にならな様な低価格」という内容の原文を「高価格」と全く逆の翻訳をしていることで、文脈が崩壊してしまっている(p62)。あと、今となっては普通に使われる「コモディティ」を「日用品」と丁寧に訳したり、そもそも「情報」を「インフォメーション」と訳すことで、主旨の輪郭がぼけてしまっているような印象も受ける。これだけ名著の評判の高い本なのだから、翻訳改訂版を出版するだけの価値はあると思いますし、この状態でプレミア価格の付いた中古本が出回るのはあまり健全ではないとも感じました。
この本に関してはあまりレビューを盲信しない方が良いかも知れません。
陳腐な邦題とは正反対の名著
(2005-02-18)
IT 社会と呼ばれるようになって久しくなるが、そこで極めて重要な位置を占めるソフトウェア、およびそれにかかるビジネスについて実に的確にまとめられた書物である。ボリュームはなかなかのものだが、全体を通じて飽きさせる箇所はいっさい見当たらない。
また、昨今においてはソフトウェアやアプリケーションから派生したと言える Web プロモーションやマーケティングも盛んになりつつあるが、それを実践するにあたり留意すべき事柄もここから学ぶことが可能だ。
現在 IT ビジネス全般に関わっている人(含む経営者)で未だ本書を読んでない人がもしいるとしたら、猛省をもってくまなく読み通すべき名著である。
ネットワーク経済ってなんでしょう。
(2003-08-24)
ネットワーク経済というと技術的な部分を知らないと理解できない印象を受けるかもしれないが、この本では経済学・経営学的な側面からネットワーク経済を分析しているので、技術について知らなくても十分に理解できる。
特にネットワーク外部性などの、ネットワーク経済固有の特色について知りたい場合には大変役に立つ。
ポイントを突き、大著だが読みやすい
(2003-05-26)
ITの進展により急速に変化する世の中。
企業を取り巻くビジネス環境も大きく様変わりしている。
そのような中で本書のような書物はバイブル的になるのではないか。
ポイントを突いた指摘は納得の出来ることが多い。
この手の翻訳本にありがちなのが、
アメリカ本国では違和感のないケーススタディが
日本ではあまり馴染まないことが多々あることであるが、
本書に限っては、ケーススタディも日本に馴染みやすく好感もてる。
ネットワーク経済になり
いろいろな意味で垣根がなくなっていることの表れかもしれない。
IT時代のビジネスバイブル
(2003-01-19)
この本の存在を知ったのはアメリカのトップビジネススクールに通う友人からの紹介でした。その学校ではITの教科書として使われておりIT時代のビジネス世界に生きる上で必須事項との事でした。
私自身ITのバックグラウンドは有しておりませんでしたが、情報経済の特徴、規格化争い、囲い込み等について非常に分かりやすく書かれており為になりました。
今後も手元に置いておき実務で必要な時に随時引っ張り出して参照したいと思っています。
英語での読書が苦にならないビジネスパーソンの方には非常にお勧めです。