生死の瞬間
(2008-03-30)
墜落した飛行機のパイロットが、直前までどのように操作をしたか。
彼らがどのように判断した結果、墜落したのか。
科学の進歩に犠牲は付き物だ、という言葉の通り犠牲となった、乗員乗客の恐怖が
手に取るようにわかる一冊。
ただし、これから飛行機に乗る方はくれぐれもご注意を(p・∀・q)
これを読むと乗れなくなりますよ
息を呑む『その瞬間』
(2008-01-06)
飛行機に乗ることは、ワクワクする部分もあり、非常に好きです。
事故率などは自動車を運転するよりも低いということですが、
事故が発生したら生き残れる可能性が低いということは
感覚的に掴んではいます。
その事故(正確には事故に至る事象が起こった場面)にコックピットで
何が会話されているのかを垣間見ることができます。
会話の途中で、途切れているものや、回復のために奮闘していますが
力尽きたというものもあります。
『その瞬間』の前までの生々しい会話が中心となるこの本は
不要な説明や脚色がない分、リアルに感じます。
生の声だけに臨場感がある
(2007-01-18)
本書は殆どが外国で起きた航空機事故の生々しいコクピットの様子を翻訳したものです。
翻訳とはいえ、ボイスレコーダーに刻まれている記録は臨場感があり、無念な気持ちになってしまいます。
そこには予期せぬ出来事が突然襲いかかり生死を分けたドラマが展開される場面は、時間にして短くもその衝撃と恐怖が伝わってくるようです。
殆どボイスレコーダーの記録集として纏められていますが、もう少し事故に対する詳しい解説が載っていれば本書の効果が増していたと思います。
飛行機事故時の操縦室の肉迫した会話が再現されている すごい臨場感!
(2006-06-25)
飛行機にはボイスレコーダーがあり、墜落や事故時の機内(操縦席内)の会話や音などを録音している。この本の載っている航空機事故はさまざま、500人乗りジャンボから、100人以下の輸送機まである。かつ事故の種類も豊富で完全に墜落したものから胴体着陸に成功したものまで、実に数多くの実例が集められていいる。それぞれの実例の巻頭に、著者の簡単な解説が添えており、本文は墜落(着陸)の数分前あるいは数十分前から音声記録の訳文をそのまま乗せる形で、最後の瞬間に、文が終わる。決して飛行機事故を興味本位で扱うことのない姿勢が解説文からうかがわれる。よくこれだけのボイスレコードの記録を集め本にまとめたものだと思う。JAL123便の事故の記録も入っている。
ドキュメント以外の重みを感じる
(2005-06-21)
本書は、過去の悲劇的な28ケースに及ぶ航空機事故のボイスレコーダーを詳細に記した画期的な本だ。状況によりその規模は大小あるが、全てで極限状態においける実情が生々しく記されている。このような系統の本は興味本位的側面が目立ちがちだが、私は改めて本書によってパイロットとしてのプロフェッショナリズムを感じた。多くの乗務員が生死を決する状況になっても多少の気持ちの揺らぎ(或いは自ら犯した失態)がありながらも、「乗務員」としての任務に冷徹なまでに徹している職業魂に心を打たれた。それは、先日起った利益優先人命軽視のJR西日本の方々にこそ見てもらうべき書なのかもしれない。そのような任務遂行の中で、流石に末路を悟ったのか?一瞬こぼす遺される者達への愛の言葉などは、尚更胸を打つ。
このように悲劇的事例ばかり収録されているが、ラストケースでは多くの生存者を生んだケースを収録しており、絶望的状態から不時着への執念、究極的技術者としての手腕が記されている。何より精神的な側面、つまり極限でのユーモアの大切さ、機長、副操縦士、機関士とのチームワーク、或いは前述したプロフェッショナル、冷静判断等は、全ての職業に通ずる重要な意味合いを含んでいるに違い無い。
良く極限状態にこそ、本当の人間性が表れると聞くが、正に本書はそのシチュエーションを皮肉にも提示しているのだろう。
最後に、上記の意味で本書は画期的であるが、活字では限界がある。つまり肉声を聴く事をお薦めする。例えば御巣鷹山墜落で「どーんといこうや」の活字では冷たい印象だ。が肉声を聴くとその語感等で「励まし」「悟り」「諦め」等の様々な意味合いが混成し、実にドラマティックに訴える。「日航機 音声 墜落」と検索すれば視聴可能だ。また海外サイトair disaster com ではボイスレコーダー、や英語版の会話も閲覧可能なので、更に探求したい方は推薦のサイトだ。