とりあえず新しい翻訳は評価できる
(2008-05-25)
いろいろな人の翻訳があるほうが選択できていいので、それだけで評価します。
cricketsは、コオロギか
(2008-05-19)
誤訳とは言い切れないが、「もたつき訳」が、多く見られます。一例をあげれば原文
Tommy Sloane let his team of crikets escape him altogether while he started open-mouthed as tableau.
を松本さんは、こう訳しています。
「そして、トミー・スローンはこの大活劇にあんぐりと口をあけたままぽかんとしてしまい、コウロギ隊の一同がちりぢりに逃げた。」
これは、コウロギと訳すより、コウロギが跳ねて飛び散るように逃げたのですから、
「悪ガキの仲間は、一目散に逃げ出した。」とでも訳すべきところです。
本書は、受験参考書のように原文を読むための参照訳にすぎない。
残念ながら、日本語として読むと摩訶不思議な表現が多く見られます。
注によるネタバレに注意
(2008-04-05)
この版の最大の特徴は「訳者によるノート−−『赤毛のアン』の秘密−−」と題する、詳しい注釈が巻末に付いていることである。これは引用句の出典などを解説したたいへん素晴しい注である。
ただし、初めて『赤毛のアン』を読む人にはお薦めできないかも。というのは注の中にネタバレがかなり仕込まれているのだ。物語序盤に付された注で「○○が○○と結婚する」とか、「○○章で○○が死ぬ」とかが、あらかじめわかってしまうので要注意。
単なる子供文学としてではなく
(2008-02-27)
言わずもがな「赤毛のアン」である。やはり英文学は英語で読むのが一番だろう。この物語ほど全世界で万人に愛され続ける物語も珍しいだろう。少女の夢がある。その少女に託した年老いた姉弟の夢がある。それが、プリンス・エドワード島の美しい自然の中で、大切に育まれていく姿は、読者に希望と愛を与えてくれるだろう。心温まる「赤毛のアン」の世界にいつまでも浸っていたい。
親の成長
(2008-02-04)
孤児のアンが、マシューとマリラとともに成長するどたばた喜劇。
カナダの自然の風景、個性ある登場人物、心温まる物語。
少女が、自立心を持って、生きていこうという積極的な姿勢が心強い。
あしながおじさん、少女バレアナ(ポリアンナ)、小公女などとともに、少女文学の最高傑作だと思われます。
その中で、子供の成長に伴って、親も成長していくことが分かるお話です。
ps.
原文はWEBにあがっています。ダウンロードして英語で読むことができます。
翻訳の善し悪しは、読み比べたことがないのでわかりません。
文化の変換は、時代によって違う可能性があるので、ある期間が過ぎたら翻訳し直すことも意味があると思われます。