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The Israel Lobby and U.S. Foreign Policy お気に入りに追加
John J. Mearsheimer
Stephen M. Walt
出版社・発売元:

Farrar Straus & Giroux

媒体: Book
ランキング: 10286
発売日: 2008-09-02
カスタマーレビュー

読みますか?ペーパーになってからでもいいのでは  (2007-09-22)
日本には伝わらないアメリカの一面が赤裸々に取り上げられています。それはアメリカの対中東政策を一部のすきもなく統制するイスラエル・ロビーです。そのロビーが駆使する統制の手段は幾層にもまたがっています。アメリカの選挙制度を特徴付けるprivate moneyを通しての議員のコントロール、行政府への人材供給を通してのagenda settingの支配, そしてメディアや学会を通しての全体主義ともいうべきclimate opinionの醸成です。結果としては、米国の政策と国民の合意との間の驚くべき乖離です。この米国とイスラエルの特殊な関係を正当化するために提示されてきた戦略的なそして道義上の理由の妥当性を、著者は木っ端微塵に粉砕していきます。著者のアプローチは徹頭徹尾、現実主義に基づくものです。国家間の利害は決して永遠に一致するということはありえない、そこにあるのは、偶然の利害の一致以上のものではない。どんな悪人との間でも合意は可能であるというものです。結論として提示されるのは、「イスラエルは米国を必要とするが、米国はイスラエルを必要とはしない」という単純だけど残酷な真実です。たしかに利害の優先順位の構造からはその通りです。しかしアメリカ人の価値の優先順位の中で、この真実をアメリカ人が受け止められるかどうかはまた別の問題でしょう。そしてパレスチナ問題の解決には、二つの国家の並存以外の解決しかありえないことを指摘します。ここにはネオコンとは違うアメリカのリアリズムの論理が赤裸々に提示されています。

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