Yale Univ Pr
温暖化の経済学の権威による、バランスのとれた温暖化対策のすすめ。 (2008-08-08) 温暖化の経済モデルでは右に出る人のいないノードハウスによる、地球温暖化の経済シミュレーション。結果はタイトル通り、あまり無茶な排出削減してもしょうがないから、バランスのとれた政策しようぜ、というもの。ロンボルグを読んだ人なら、ほぼ同じ結論です、というよりロンボルグがノードハウスの結果を参照しているので、こちらが本家です。 温暖化は起きているし、それは世界に各種の被害をもたらすかもしれないけれど、でも排出削減のものすごい費用をかけるほどではないから、炭素税くらいを考えるべき、という話。 温暖化の経済モデルについて知りたい人には格好の入門書(ついでにモデルそのものはノードハウスのウェブから入手可能)。ロンボルグの本よりちょっと専門的だけれど、素人でも十分読める範囲。こうしたモデルの考え方や限界についても詳しいし、でも限界はあっても、その中で現実的に可能な選択肢の検討は十分に意味がある、ということもわかる。あと、肩書きに弱い人(ロンボルグは専門家じゃないから信用できないとかいう人が多い)も、ノードハウスの言うことなら一目おいてくれるでしょう。手短だし、ちょっと地味だけれどいい本です。