グラフの教本ではない
(2007-10-20)
グラフの書き方教本…
のはずですが、実務上役にたつとは言い難く、教本と思って買ってはならない。
むしろ、本棚を美麗な本で飾ることに満足を覚える方にお勧めです。(図版、装丁ともに満足いくものだと思います)
まず第一に、時系列(1または2系列)グラフ、もしくは散布図(1系列)についてしか言及していない。同一のグラフ内に多数の系列を表示する時、いかにするべきか?といった類の事には全く回答してくれない。そのわりにサンセリフは使うなとか細かいことは書いています。
第二に、筆者の主張が必ずしも妥当とは言い難い。
「すべてのインクに意味を持たせることが重要だ」としているが、-■-という実体+ヒゲのグラフより、-─-というpixelのズレた線分の方が良いという主張はとても受け入れられるものではない。(AA職人かっ?!)
筆者はグラフは学術的なものであり美観を求めるべきでないとしてるが、筆者の主張自体が筆者自身のセンス以外に根拠を持つものとは思えない。少なくとも心理量的根拠があるとは述べられていない。
シンプルで美しくしかも実践的な本
(2001-09-20)
定量データをいかに表現するか、ということについての本である。というと一瞬、無味乾燥なもののように聞こえるかもしれないが、こんなに美しく、しかも実践的な本はない。いくつかの重要な法則、とくに"Maximize data ink ratio"などは、ぜひ、多くの人に知ってもらいたいと思う。
ブロードバンド時代において、知識労働者もテキストだけでなく、様々なビジュアルイメージを表現手段として駆使できる、あるいはしなければならない時代になった。そんななか、情報デザインやインフォメーション・アーキテクト、といったコンセプトが叫ばれるが、ジャンクなものも多い。しかし、この本は骨太な本物である。