ヤマハミュージックコミュニケーションズ
瀬尾さんになる前の最後のアルバム (2008-09-08) 「予感」あたりから続いてきた実験的なサウンドに一応の終止を打つ作品。 手堅いプロの響きは、今聞いてもまったく古さを感じさせません。 この次の「グッバイ・ガール」から瀬尾サウンドに突入しますが、 もう少しこの路線のサウンドで続けてもよかったかなと思います。 デビューからしばらく経っているのに「中島みゆき」というタイトルを 今更ながら名づけたのも彼女の自信がうかがえるものです。 「湾岸24時」 躍動感あふれるリズムに駆け上っていくような旋律線は、 オープニングにまさにふさわしいものです。 「笑んであげる、笑んであげる」のくだりは最高です。 「御機嫌如何」 郵便局のTVコマーシャルにも使われていた佳曲です。 「泥は降りしきる」 力の抜けた歌いっぷりと最後の泣きの対象が、 彼女の芸達者ぶりを伺わせます。 「黄色い犬」 ヘビーなサウンドは当時の彼女らしからぬ響きですが、 生きていく力強さが前面に出ていて感動的です。 「クレンジング・クリーム」 メロディーラインはとっても単純で、 ほとんど同じような歌詞が並んで情報量も極端に少ない曲ですが、 曲が進むにつれて歌いっぷりや伴奏が歌詞以上にものを言い、 大きな説得力を持つ名曲です。 ここまでのアレンジができた椎名さんには本当に脱帽。 「ローリング」 彼女の名曲のうち10の指の中には入る名曲中の名曲です。 後のセルフカバーにくらべてもこちらの方が数段素晴らしいです。 少し後ろを向いた歌詞も、 一歩一歩前に向かって歩いて行こうとする曲調としっくり合い、 切なさが滲み出しています。 このアルバムは、しかし何より、ジャケットのうなじ、とっても綺麗です!