へったくそなカバー曲みたいだ
(2008-09-17)
彼のファンとして感想を一言で表現するなら「下手くそなカバー曲を聴かされている気分」です。
この作品はファッションでディランを知ろうとしてる人には良いアイテムかも知れません。
が、彼の作品を深く愛する人には違和感しか得られないのではないでしょうか?
レッテル貼りというか、ディランの1面のイメージを拡大解釈して肥大させている。これって本当にディランを知ることになるのかなと思えてなりません。彼を知りたいのなら、「No Direction Home」を観た方がずっと良いですね。全てにおいて勝っています。
勿論、(敢えて同じことを書きますが)「ファッションでディランを知ろうとしてる人には良いアイテムかも知れません」が。映像がお洒落に見えて判りやすいから。
なんだろこの充足感は。。
(2008-09-08)
ディランの頭の中をスクーターで走ったらこんな感じかな。
とにかくテンポよく音楽が流れ、素敵な詞に気分も満たされる。
ディランの人生を案内されるというより、
私のようなディラン初心者にはあまり考えずに観たほうが
楽しめる作品じゃないかなと思います。
6人の俳優の演技もそれぞれの物語の個性に合っていて凄く良かった!
外見が似てる似てないとは別に人にはいろんな顔があるから、
そのパートによって物語を区別しても、それがみんなディランなんだな。
って感じながら観れました。
当たり前の事ですが、人が人を語るには限界がある。
監督はそういう事を前提に作ったのではないでしょうか。
そんな真摯な姿勢が垣間見れた佳作です。
難解でちょっと分かりづらいけれど、面白い!!
(2008-07-17)
6人の俳優たちが演じ分ける実験的なスタイルが話題に。同役に女優で唯一キャスティングされたケイト・ブランシェットがヴェネチア国際映画祭で女優賞を獲得するなど賞賛されました。
とはいえ、一部のファンを除きマイナーな作品であることは間違いありません。なんてったて、あのボブ・ディランの映画なんですから。そして、「ボブ・ディランの伝記映画」だと思って観ると、いったい何のことやわからないことになりますね、これは。
詩人だったり、スターだったり、ロッカーだったり、少年だったり、世捨て人だったりするボブ・ディランが、それぞれまったく別の人物になってそれぞれが展開する訳です。
さっきまで黒人少年が旅をしていたかと思ったら、今度はロックスターのケイトが出てきてインタビューをかまし、次に離婚協議中のヒースが出てきてと...。しかもそれがシャッフルされている上に、それぞれのエピソードの時制までもシャッフルされているから、この話がどこに向かっているのかとまどってしまうというのはあります。
ここで描かれる6つの人格は、それぞれに面白いし、それらは、ディランの「ハイブリッド」な個性と、異なる時代の彼の多様な人生とリンクしています。役者の圧倒的な演技という点では、ケイト・ブランシェットが演じた部分がたしかに良かった。一番わかりやすいからね。なりきりぶりは一番です。歌もけっこう上手いしね。女性にディランを演じさせるというアイデアもいい。
監督のトッド・ヘインズは、ビジュアル的な部分にすごくこだわりを持っている監督というイメージなんだけど、今回もそのセンスが冴え渡っています。ただ、予想はしていたものの内容が難解でちょっと分かりづらかったかな。でも、人間誰しも多面性はあるわけだし、ディランの場合はそれが顕著というだけのことでしょう。