祝、ガイ・リッチー復活
(2008-09-19)
あやしいクセのあるギャング達が入り乱れ、スタイリッシュなアクションシーンがあって、「ロック&ストック〜」「スナッチ」の路線を踏襲しているギャング映画だと思ったら、その実は、主人公が禅問答にも近い悩みを抱えて自問自答を繰り返すサイコ・スリラーでした。
物語は、デビッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」みたいに内にこもる展開となり、訳がわからなくなりますが、すべては、獄中の主人公の妄想ということなんでしょう。
伝説のボスやチェスなど思わせぶりな設定は消化不良ですが、心理描写も兼ねる映像はスタイリッシュ。
ガイ・リッチーらしさが出ている反面、ガイ・リッチーの頭の中をそのまま映像化したような映像は、観る人を選ぶでしょうが私は好きです。
長髪のジェイソン・ステイサムも良かったですが、パンツ一丁で熱演する情緒不安定なブチキレ演技のレイ・リオッタが良かったです。
カタルシスは薄いかもしれないですが、ちゃんと終わっています。
ちゃんと収束させてくれればねぇ
(2008-08-24)
サントラはダークでいいです。
前半はぐいぐいと引き込んでくれるんですが、後半の禅問答みたいな自問自答が始まるあたりからどんどん現実味がなくなり、この物語のコアを構成してたはずの「壮大なペテンのトリック」はきれいに忘れ去られてしまいます。
こういうオハナシって、虚実錯綜して最後はあっと驚くような「実」の部分に日の光が当たって「なんと・・・まぁ・・・!」という感情を観客に植え付けてくれるものかと思ってましたが、この映画では、残念ながら終わりには何もありません。