ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
原作を理解している傑作作品 (2008-08-09) この作品は、原作が内容の濃い宮部みゆきである。さらに事件の語り部が人ではなく、無機物である財布という独特なものであり、映像表現が難しいと思っていた。しかし、その問題を解決してすばらしい映画作品となっていた。だからこそ、ただのミステリー、サスペンスものとしては見てはいけないことは言える。内容は原作と同じくように財布たちが語り、それをつなげている。映画独自のものにしないで原作を立てていた。だから、目線が各財布ごとに変わる原作の特徴をそのまま出し、作品の良さをより一層引き立てている。そして、それを上乗せして映画としての工夫もある。原作を知っている人はもちろんミステリー、サスペンス好きの人にもお勧めの作品である。これは宮部みゆき作でも原作を理解している傑作と思った。もちろん、出演者がベテランから若手までとてもうまくこれも作品を引き立てている。財布の声も財布のイメージ通りでそれも良かった。