戦争に英雄などいらない
(2008-11-09)
原題:Flags of our farhers
硫黄島からの手紙と対をなす作品。
一枚の報道写真(DVDのタイトル画像の様な)から見た戦争。
そして戦争には英雄などいう文脈が要らない事を沸々と感じさせる映画。
戦争国債販売のためにある種英雄にしたてられ翻弄する青年兵士、さらに其処に脈々と流れる人種差別。
戦争という人が作り出した愚かな行為が、国家と言う、これまた人が作り出した虚像の威信と権力保持のために行われている現実を映し出している。
特に戦闘シーンでは邦画では殆ど映し出さない戦争の中で死んでいくむごたらしい血みどろの物質として人体を生々しく見せ付けている。
英雄などと言う権威は戦争という文脈に全く必要ないのである。
死んでいった彼らこそが英雄
(2008-09-04)
硫黄島の戦いを日本側の視点から描いた『硫黄島からの手紙』と対をなす作品。両方観た後の感想として人の命は平等であるということ。アメリカ人であろうと日本人であろうと。人一人の命の価値は非常に重い。それがあっという間に散っていく戦争というのはなんと悲惨なものだったろうと思います。
この作品は星条旗を掲げ、生き残った三人の青年の心境を描いています。戦闘シーンはフラッシュバックとして随所に散りばめられ青年たちのトラウマを描き出します。戦後青年たちは英雄として脚光を浴びますが彼らが考えるのは戦場で死んでいった仲間たちのこと。
「死んでいった彼らこそが英雄だ」
彼らは言います。英雄扱いされたくない。そんな気持ちを胸に彼らはそれからの人生を歩きだします。しかし順風満帆とはいかない。戦後も新たな逆境と戦う彼らがとても切なかったです。若くして死んでしまう者までいて悲しくなりました。戦争には勝って公には幸せだけれども人間に焦点を当てれば残酷な現実が浮かび上がってくる。人生とは苦しいものだと感じさせられました。