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エンジェル [DVD] お気に入りに追加
フランソワ・オゾン
出版社・発売元:

ショウゲート

媒体: DVD
ランキング: 27498
発売日: 2008-07-02
カスタマーレビュー

理想の実現、そして終焉  (2008-11-19)
 少女時代に夢見た、ゴージャスでリッチな暮らし。想像力に富んだエンジェルは、自分の努力加減以上に、抱いた夢は叶えるもの、叶うものと信じていた。階級社会のイギリスでは、そうした想いを秘かに抱いていた人間は決して少なくないのだろう。

 イギリス人だが、外観はどこかフランス人っぽいロモーラ・ガライ。「つぐない」での好演など、将来が有望視される若手女優だ。その彼女が、フランソワ・オゾンが描く見た目も性格も奇抜で、非現実的でもあるエンジェルを”必要に応じて”大げさに、そしてドラマチックに演じている。

 突然成功して、本が売れて、生活が豊かになって、好きな男も手に入れて・・・。しかし、ネタが受けなくなり、本の売れ行きが落ち、夫も出征を選び、流産・・・。

 成功もあっという間、転落もあっという間。精神を病み、気力も体力も完全に失ったエンジェルの最期は、哀れである以上に、人生におけるすべての色彩の変化を経験したことにより、安らかでもあったように見えた。

<ネタばれ>何が起ころうと書き続けるエンジェル  (2008-10-09)
 上流階級に憧れ宮殿で暮らすことを夢見るエンジェル。持前の自由奔放な性格とエネルギー、才能もあってパラダイス宮殿で暮らすことを手に入れる。しかし彼女を待ってきたのは悲惨な現実だった。
 理想の暮らしを手に入れて愛する男性エスメともめぐり合う。しかしそれに甘んずることなく彼女は小説を書き続ける。エスメが戦争に行き悲しむエンジェル。それでも書き続ける。エスメが戦争から帰ってきて、負傷し片足を無くしていたけれども明るい性格のエンジェルは素直に喜びエスメを愛する。酒に溺れていても彼を愛する。
 しかし彼女の明るい性格を砕いてしまうほどの出来事が現れる。エスメの死。そして彼の愛人の存在。さらにその愛人との間に子供がいたこと。悲惨な現実が彼女を襲い持前の明るさを奪っていく。
 彼女が求めていたものは何だったのか。深く考えさせられました。「愛」だったのか「栄光」だったのかそれとも「安らぎ」だったのか。何度も人生の壁に苛まれながらも明るい性格を武器に小説を書き続けるエンジェルに力強さを感じました。そしてその力強さの中に脆さを持ち合わせ、才能のある人間であると同時に人間味に溢れたキャラクターだと思いました。

面白かったです!  (2008-10-06)
現実の人生と夢見た人生が上手くかみ合わない。

何もかも手に入れたのに誰からも愛されなかった、
終盤のエンジェルの絶望や哀しみが痛かった。

まだ若いうちに成功してしまい加速する放漫さ、
運命のイタズラのような愛人の家とそそられた。

オゾン監督にしてはノーマルでサラッとした感じ。
その割にエンジェルの人生には厳しい結末だった。

人気作家の妻、世間から評価されない夫の立場で
このドラマを見たら、別の角度でまた面白い。

「アーティストは彼女のような生き方をしてはならず、
常に進化し、現実と繋がり続けなければならない。
そんな自戒の気持ちを込めて描きました」(オゾン監督)

どうみても女性のほうが楽しめる映画  (2008-08-19)
オゾン監督の作品群の中で「8人の女たち」が1番好きな私にとって、こういう作品を待ち望んでいました。
相変わらず悪意と愛情が入り混じった辛辣かつ的確な女性の描写はオゾン監督の十八番と言っていい。
あからさまに確信犯的なベタなシーンから細かいシーンに至るまでことごとくツボでした。
監督本人も楽しんで撮ったんだろうなぁというのが端々で伝わってくる。
ラストは結構ズシーンとくるものがあって、良い具合に後にひく素晴らしい映画でした。
例によって、男性より女性のほうが楽しめる映画だと思います。

ハッタリで手に入れたハリボテ人生  (2008-07-27)
もしかしたら、人によってはゴージャスな
普通の”夢見る乙女のサクセス映画”として楽しめるかもしれません。

ドラマやマンガでよく使われる方法論で、

作家として成功した主人公は、
夢を現実にし、欲しいものは片っ端から
何でもGETするんですが、

主人公は幸せというより、
いっぱいいっぱいで、いくら外側を、ブ厚く塗り固めても
本当の自分の姿を知っている自分からは、逃れる事は出来ません。

しかも後半の仕打ちは、坦々と美しく
トドメは愛人のTKOで完敗です。

オゾン監督は初期にゲイネタ映画を作ってたので
私の偏見が入ってるかもしれませんが、
凄く、女性に対してシビアな視線を感じます。

一応メイキングでは”主人公は癇に障るタイプだが、魅了される部分も入れた”
と言ってますが、これを優しさと取るのか?
憐れみと取るのか?

あと、ロモーラ・ガライさんは、別人になりきってます。いい女優ですねー。

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