ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
豪華なキャストと一流のスタッフが結集したが、「ダラスの熱い日」や「JFK」の出来には及ばなかった (2008-08-03) 「ラスト・ショー」「サンダー・ボルト」などで70年代登り調子だったジェフ・ブリッジスを主役に、ジョン・ヒューストン、アンソニー・パーキンス、イーライ・ウォラック、スターリング・ヘイドンなどの実力者俳優に加えて「世界のミフネ」こと三船敏郎や「荒野の七人」で唯一スターになれなかったブラッド・デクスター、カメオ出演(ノンクレジット)のエリザベス・テイラーが出演するという超豪華な出演者たちに加えて、音楽はモーリス・ジャールだし、撮影はヴィルモス・ジグモンドと聞けば映画ファンならば期待しないという方が無理であろう。 しかし見終わった感想としては残念ながら今ひとつの出来であった。ストーリーの背景はケネディ大統領暗殺事件をそのままフィクションに置き換えただけで、後半の暗殺事件の黒幕の部分がオリジナル・アイデアであり、ここを描きたいがためにわざわざ実際の事件とは名前や場所を変えているのどうろうが、途中からはなんとなく誰が黒幕か判ってしまう展開で、結末の部分にも意外性が感じられなかった。これならば「ダラスの熱い日」や「JFK」のようにドキュメンタリー・タッチでケネディ暗殺事件そのものを扱った方が良かったのではないだろうか? ジョン・ヒューストンとアンソニー・パーキンス率いる大財閥の情報センターや、戦車で戦争ごっこしているスターリング・ヘイドンのキャラクターなどスケールの大きな大金持ちの描写は面白かった。 豪華な出演陣も多くは1シーンのみのゲスト出演であり、一流のキャストとスタッフが結集しているが肝心の脚本・監督のウィリアム・リチャートという人はほとんど実績もなく、やはり荷が重すぎたのだろう。全米公開では不入りのため、あっという間に上映中止となり、当然本邦では劇場未公開である。