普通の映像を見飽きた人は、必ず楽しめます!!
(2008-09-17)
これぞ、タランティーノワールド炸裂の大傑作だと思います!!
何しろ普段観ることのない独特の映像世界がところ狭しと展開します。
DVDの画質も素晴らしく、ボクは、とても新鮮な感覚で観ることが出来ました。
Vol.1は、主人公ザ・ブライドの復讐劇がこれでもかと描かれます。
主な舞台は日本ということで、日本人俳優が多数怪演していておもしろいです。
日本刀で、腕が飛び、手が飛び、首が飛び、頭の上が飛び、血しぶき飛び散る。
この演出に嫌悪感を覚えた人は、正にタランティーノの策略にはまった訳ですね。
そもそも何処かの異次元世界の空想劇だと思えば、実に楽しい。
おおっ、国内線客席に堂々と日本刀を乗っけてる〜。
そしてあの独特の音楽がカッコイイですね。11pm?やっくんもテーマに使う訳だ!!
Vol.2は、純粋たる続きになっています。Vol.1の謎が解明されていきます。
2本でひとつの作品なので、片方だけDVD所有するなんてナンセンスなのだ。
ただし、内容はVol.1とはガラリと変わって、登場人物のゆる〜いセリフを中心に話が進みます。
あまりのスローテンポに、退屈になり眠たくなるかも知れません。
目を見開いて、気合だ〜、気合!!
ラスト、やっとこさキル・ビルを達成するわけですが、更なる続編を期待させます。
それは、
★残りの目玉をくり抜かれたエル・ドライバーは、はたして死んだのか?
★一瞬映る学校でのブライドのお子ちゃま姿って?あの子が本当の子どもでは…
★キル・ビル後、ブライドの車を運転し、迎えに来た人物は誰?
★翌朝、ホテルバスルームの床に仰向けでぬいぐるみを抱いて、
泣きながら「ありがとう」と言うブライドの行動はなに?
★そして、ビルは本当に死んだのか〜っ!!
これらの解明をぜひパート3でお願いします。タランティーノ様!!
Vol.2の最後には、全編のキャスト出演者が映像で紹介されます。カッコイイんです。
そして、梶芽衣子「怨み節」。修羅のわびさび感じちゃいますね〜。
初めてQ・タランティーの作品を見ましたが…
(2008-08-25)
いきなりこの作品はヘビーでした。でも彼ならではのバイレンス描写や世界観は伝わりました。J・ウーやS・レオーネの映画から影響を受けたのが分かります。今回は日本が舞台ですが現実の日本ではなくあくまでも今まで見た日本映画からイメージされた日本がモチーフだそうです。栗山千明も出番は少ないですが女子高生の殺し屋役を楽しんでいるように見えました。なんでも血の涙を流すのは彼女のアイディアだそうで、そのアイディアを積極的に採用するタランティーノの映画作り精神もかなりのものでしょう。でもルーシーリューの頭が割れるのはついて行けれなかった。初めて彼の作品を見ましたが、ちょっとこれはアクが強すぎたみたいです。
やりたい放題のごった煮的な面白さ
(2008-03-21)
「ジャッキー・ブラウン」までのタランティーノ作品におけるような見事なまでの時間軸の分解再構成は本作に関しては、やや破綻してしまい、いつものような緻密な脚本ではないのが残念だが、それでもタランティーノのファンにとっては十分に面白い映画だった。
タランティーノ自身も自分の映画作家としてのピークは「パルプ・フィクション」で終わってしまったことを認識しているのだろうし、前作の「ジャッキー・ブラウン」がそれほどひどい出来ではなかったにもかかわらず、酷評されてヒットしなかったので、開き直ってしまった感もある。この作品では物語性や人間ドラマには最初からこだわらず、ただ自分の描きたいアクションや趣味的要素を詰め込んでいて、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような、ごった煮的な面白さ。
前半の黒人女性との対決のハードさから一転して、日本の描写になると飛行機に刀を置く場所があったり、沖縄における千葉真一の怪しい寿司屋の描写など、ナンセンスな描写が多くなっているのは、日本映画ファンのタランティーノの愛情の裏返しか?
唯一残念だったのはオーレン・イシイを日本人俳優が演じていないこと。
最新作の「デス・プルーフ」ではますます我が道を行くといった感が強くなリ、このままだトB級カルト映画監督の座に収まってしまいそうで、この映画が捧げられている深作欣二よりは三池崇史に近づいているような気もするが。