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タクシードライバー コレクターズ・エディション お気に入りに追加

出版社・発売元:

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

媒体: DVD
ランキング: 2199
発売日: 2008-05-14
カスタマーレビュー

孤独な正義感の往きつく先  (2008-06-09)
 トラビス(ロバート・デ・ニーロ)はヴェトナム帰りのタクシードライバーだ。同僚は負け犬であることになれきっているが、トラビスは平凡な毎日にいらついている。たとへそこが地獄のような世界であったとしても、戦場では戦う理由を見出すことができたのに、タクシーを流しているだけの現状には無力感をおぼえるだけで生きる目的がないのだ。車から見える夜の街は猥雑でよごれている。
 孤独感と焦燥感をつのらせた彼は町をきれいにしたいと思うようになる。ピストルを買い体をきたえて、口先だけの大統領候補を暗殺しようとして失敗する。つぎは知りあった少女の娼婦を助けたいと思いつめて、ヒモの男を撃ち殺す。社会の底辺と暗い側面をえがいた映画だ。
 破滅的なトラビスに出口はないように見えるが、新聞は彼をヒーローに仕立て上げる。ヒモはワルではあるが、殺して賞賛される理由はない。少女の両親からは感謝の手紙をもらうが、これもうなずけない。このラストはスコセッシ監督が観客に妥協したのだとおもう。その必要はなかったのに。

現代日本人にも当てはまる症状。  (2008-06-08)
不器用なため社会から隔絶され、孤立し、そこに住まう人々の無理解に怒りを募らせて、やがては爆発、というこのシチュエーションは恐ろしいことに現代の日本人にかっちりと当てはまります。
昔のサイコ(不適切な言い方ですが)は一見すると、その手合いだと分かるような人間が多かったですが、現代は「普通の人」「おとなしい人」がいきなり発狂して大量殺人を起こしたりします。しかも、大抵が「死にたかった」という自殺願望的な動機が殆どです。
映画の中の青年も都市と人々に義憤を覚え、「俺が世直ししてやるぜ!」と息巻いていますが、やっていることは結局、日本などで起きている自殺願望的な殺人と大差ありません。さらにこの青年は病んだアメリカによって英雄と称えられてしまいますが、ラストの元ガールフレンドにくれる不気味な一瞥が再び惨劇が起こることを予感させます。

要は今の社会は余裕が全く無く、不条理な世界です。かつては病んだアメリカ社会を風刺した映画として賞賛された「タクシードライバー」と同じ惨劇がアメリカ化した日本でも生じ始めているのです。

至上最も皮肉なヒーロー  (2008-05-30)
冷たい都会を舞台に、時代に、社会に取り残された男の内面描写で淡々と進む物語。

今見返してみると、この映画が伝えたいことは大きく分けて二つあって、
ひとつは、時代ってのは常に流動的であって、その時代、その社会事に取り残されていく
者がいたり、そこに溺れていくものがいるという事だ。個人の価値観は皆違うので
それを受け入れる者、そこに孤独を覚える者がいるのも常に当然だろう。
そこで開き直って、反倫理的な行動をとったものがいても、それを100%悪だなんて
誰にもいえないだろう。
そして、もうひとつはアメリカ社会の英雄願望的なものだ。アメリカで英雄になる事の
皮肉さが、この映画からは滲み出ている。
よくよく見返すと、なんでもなかったラストシーンが、とても意味があって、憎い演出
のように思えてくる。

今みるとデ・ニーロ以外にこのトラヴィスを演じれる役者はいないだろう。はまり役すぎる。

HEY!! TRAVIS  (2008-05-25)
本作は全てのダメ人間に奉げられている。自分はダメ人間でない、と思っている人は見る必要は無い。恋愛が上手くいかなかったり、仕事がダメだったり、勉強ができなかったり、世の中を上手く渡る自信がなかったり、そんな人間(自分も)は必見です。トラビスは初めてのデートでポルノ映画に行っちゃうくらい、ダメな人間です。涙なくては見れません。そんなダメ人間が世の中に銃を向けていくのです。自分の解決しようにも、どうしようもない苛立ちや苦悩をトラビスは一人の少女を助ける(思い込み)で解決しようとしたのです。勝手にです。
そして彼は自分の苦悩を解決することができたのでしょうか。きっと出来たのだと私は思う。象徴的なラストシーン。タクシーの中でのトラビスの態度。そこにダメ人間達の理想像が表れています。そんなトラビスを観てダメ人間達は頑張るのです。いつまでもモヒカン頭で僕たちを励ましてくれるのです。

全て童貞男のヒーロー  (2008-05-13)
20年ぶり見返してみたけど以前観たのと
随分印象が変わっているなぁ… 昔はもっと単純な
「 虐げられている少女を救い出すヒーローの物語 」
に観えていたけど、今観ると、狂おしい程の孤独、
孤立感がトラビスのような若者を狂気に走らせる
社会への警告映画だと思えた。

初めてのデートで女性をポルノ映画に誘ってしまう
トラビス社交性の無さに涙。
しかし、肉体改造、仕込み拳銃の改造をしている
シーンのカッコ良さは今見ても変わらない。

『いつか俺は何かでかいことをやってやる…』

トラビスは社会からの孤立感を感じて悶々とする
全て童貞男のヒーローだ。

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