角川エンタテインメント
コンキチ&ナターシャの絵本ナビ (2008-06-25) 黒澤作品の素晴らしさを称える言葉に壮大な戦闘場面や 巨大なセットを想像される方が多いかもしれません。 しかし根底にあるヒューマニズムと人間観察力の芽を この映画に見出すことができます、昨今鬱や貧困の為 命を簡単に絶つ傾向にありますが、この作品を見ると どんなに苦しい状況でも決してその辛さを外向きにせず 内なる戦いを挑む主人公の葛藤に凛とした命に対する 敬意と愛する人を思いやる気高さを教えられました。 学生の頃、三百人劇場で見た黒澤明の全貌という シリーズで何度も見ては泣いた頃を思い出しました。 最後に志村喬扮する藤崎孝之輔が主人公の三船敏郎 演ずる藤崎恭二のことを「幸せだったら案外俗物に なっていたかもしれません」というセリフが泣かせます。 三船敏郎と千石規子のクライマックスの場面は涙無し では見ることができません、何度見ても美しい場面です。