きっかけはなんであれ。
(2008-12-02)
東京を歩く。過去を思い出しながら。
ただついて歩いて、言われた役割をこなしていただけなのに
いつの間にか見つけた居心地のいいところ。
そして芽生えた不思議な気持ち。
なんか分かる気がします。
学校も会社も家族でさえ、偶然に集められたものだけれど、
いつの間にか絆みたいなものが生まれてきますから。
あと、吉高さんがかわいいです。
トリビア満載の小ロードムービー
(2008-11-29)
84万円の借金をかかえる大学生の文哉(オダジョー)と借金取の福原(三浦友和)が目的地の決まった散歩にでかける一風かわった小ロードムービーだ。吉祥寺から霞ヶ関の散歩に付き合えば100万円というおいしいさそいにのっかって文哉は福原の散歩に付き合うハメに・・・。福原がなぜ霞が関に行きたがるかの理由は、あえてここではネタバレせず、是非この映画を実際に見て確認していただきたい。
「岸辺一徳を見かければ幸せが訪れる」「針金ハンガーを頭につけると自然と首が回る」「焚き火にあたるおっさんは何故股間をさわるのか」といった小ネタというより、意味のないトリビアというか豆知識が満載の映画だ。こんな意味のない会話をしながら散歩をしているうちに、文哉と福原の間に擬似父子的なつながりが形成されていく様子が実にほほえましく描かれている。
特に、福原の情婦と思われる麻紀子(キョンキョン)と麻紀子の姪ふふみ(吉高由里子)と4人で食卓を囲むシーンは、本当の家族以上に家族らしい団欒に思わず心がなごんでしまうことだろう。お互いが相手を気遣ったりしたらもう末期症状で、(この映画のように)意外と意味のない会話をしている方がむしろ幸せな家族なのかもしれない。
ほっこり暖まる☆
(2008-11-28)
ひょんなことから一緒に散歩をしていく2人の会話と風景が面白いし引き込まれてしまう。
全然知らない人達が歩きながら話しながら不思議なんだけど暖かい気分になって・・・
忙しくしてる現代人にとってはファンタジーにすら思える。
これって最高の贅沢なんじゃないかな?なんて。
秋の神宮外苑とか調布の飛行場とか知ってる場所が出てくると変に現実に戻る。
これを見てたら散歩がしたくなった。なんだか全てが愛しい気になってくる。
素敵な映画☆
東京をとぼとぼ 心がぽかぽか
(2008-11-20)
ゆた〜りリラックスして見れる作品だと思います 二人ぼっちの男二人の東京めぐり
キスしたのはいつだとか平凡なことを言ってとぼとぼ歩く二人の姿が良い
最後の「なんかいいことあったか」「俺はあったかな」は金をもらえて嬉しかったからじゃな
く温かい家族や友情というものを知られて嬉しかったんだなと思いました。
初恋の人に会いにいったり 一風変わったロードムービーで見ていて楽しい
心がぽかぽかになる 良作です。
今年夏、弟と一緒に東京『転々』ツアーをしました。そんな楽しい休日が終わっていく物語
(2008-11-10)
前作『図鑑に載ってない虫』は夏休みの昆虫採集の冒険譚とも言えるような爽快な作品でしたが、今回は秋が深まった日曜の夕方、家族で一緒にしみじみと食事をする物語です。今回は控えめですが随所に小ネタを散りばめて、くすくす笑いながらやがて現れてくるヒューマニズム。三木監督は「死体がばれるかも」というサスペンスを狙って岩松・ふせ・松重トリオの珍道中を配したそうですが、はっきり言ってこれは全く機能していません。しかし彼等が重苦しくなりそうな物語を見事に緩和します。こういう所が好きなんですよね。コインロッカーの中のダルマとテングの鼻なんか話の次の展開に全く関係ないですし、やけに強い正確時計店の店主。ムダな所に力を込めて和気藹々と楽しんで映画作りをしている様子がうかがえるじゃないですか。
そして作品の後半で「縁側と中庭のある家なんて今の東京じゃバカ高くて住める訳ないよ」と思っていた時気付きました。「そうか、これは磯野家の間取りだ!」笹野さん演じる畳屋、昔変わらぬ井の頭公園、上野動物園のコビトカバなど、ノスタルジックなイコンが現れては消えます。そしてお出かけにいつも遅れるお母さん役はサザエさん? 素っ頓狂な歌を唄うマヨラーの女の子はちびまる子ちゃん? それは核家族化どころか単身住居が当たり前のようになってしまった現代では実現しようもない遠き昭和の温かな家庭。そしてそれが実現したのは全くのフェイクで寄り集まった人達による擬似。そうでもなければ磯野家さくら家の様な家庭は存在し得ないのです。でもそんな中で擬似のオヤジと一緒に花やしきのジェットコースターに乗り、何かを取り戻していく。そんな楽しかった日曜日が過ぎていく寂しさ。私も独り暮らしが長くなって少し心が凋れていたかも知れません。不覚にも最後の団欒のシーンで涙がこみ上げていました。まさに三木聡の新境地、今年の新作中一押しの名作です。