僕が見たのはスペースシャトルでした
(2008-05-25)
とても清々しい気持ちで観終わることができました。良い映画です。
主人公が、冷戦の相手国であるソ連が打ち上げた「スプートニク」の輝きを夜空に見つけるシーンが印象的です。フットボールの英雄にでもならない限り、顔を真っ黒にしながら石炭を掘る以外に道のない炭鉱の町に生まれ、初めて夢を見つける瞬間でした。
実際の出来事を、おそらくは忠実に描いたからこそ、過剰で余計な演出もなく、人の心を打つ内容に仕上がったのでしょう。
25年前、東京の夜空にスペースシャトルを見た時の感動を思い出しました。一点の光が、音もなく、でもグイグイと力強く進んでいくのを、見上げていたものです。
まるで、この映画のシーンのように、多くの人びとが指差しながら夜空を見つめていました。
映画からアントレプレナーシップを考える
(2008-04-24)
この物語は、元NASAのエンジニアであるホーマー・ヒッカム氏の自伝「ロケットボーイ」を基にした、ノンンフィクション・ストーリーである。
1957年のアメリカの田舎の炭坑町コールウッドが舞台。
高校を卒業後、炭坑夫に就職するしか選択肢がない町で、主人公の高校生ホーマーは、炭坑夫になることに納得できず大学進学を夢見る。しかしアメリカンフットボールの特待生以外、大学入学の道は無く、スポーツ音痴のホーマーには、道は閉ざれたも同然であった。
そんな折、ソ連が人類初の人口衛星スプートニック打ち上げに成功する。その瞬間を見たホーマーは、自らも宇宙への夢を膨らます。そうだ、ロケットを作ろう!!思い立ったホーマーは、自宅の地下室で自作のロケット作りに着手する。
自らの夢の実現のために、仲間を巻き込み、メンターの知恵を借りながら、反対する人々を説得し、数々の失敗や困難をクリア。そして、最終的に、ロケットを完成させ、「科学フェア」で優勝するまでの過程は、まさにアントレプレナーシップとは何かと教えてくれる。
米国アントレプレナーシップ教育で有名なボブソン大学でも教材として使用されている映画である。もちろん、映画としても感動を呼ぶ名作であることは間違いない。
余談だが、その後、大学へ奨学金を得て進学しNASAのエンジニアとして活躍する。また、炭坑は、その後閉鎖されてしまう。炭坑の町の人々は、決められたルートに対して何も考えること無く進んだのだが、「変わらないのも、またリスクである」ということを教えてくれる、そんな作品だった。
夢を引き寄せる
(2008-01-31)
主人公の著書「Rocket Boys」が元になっている実話です。驚いたのが、原題の「October Sky」は、原作の題名「Rocket Boys」の文字を入れ替えて作っているそうです。アナグラムという言葉遊びなんですね。
夢の力と友情や家族の絆について考えさせられる作品でした。
私は「夢」というものは、本当に叶うと強く思っている人から優先的に引き寄せてくれるものだと思います。「夢」を持つことは大切です。人生に迷った時、大きな目標になります。大海原で方向を見失った時、太陽が目印となり方角を導いてくれるみたいにです。同時に、夢は言葉に出してアピールしなければいけません。同じ夢を持つ仲間を引き寄せるからです。同じ夢を持つ仲間は行動に自信と勇気を与えてくれます。
両親との葛藤シーンも良く理解できました。私も未だに口論します。この映画にもあったのですが、親に自分の活躍している世界を実際に見てもらうほどいい解決方法はありませんね。良い映画は人生のアドバイスもしてくれます。
主人公が憧れの女性を選ぶより、自分を好きでいてくれる人を選んだところにも拍手をしました。
主人公ホーマー・H・ヒッカムJrさんはNASAで実際に勤めることになりました。夢を叶えたんです。
努力や才能、良い出会い(映画の中の先生のような)というのもあると思いますが、彼はまず最初に一生を捧げようという「夢」を見つけました。その「夢」を見つけたことが全ての第一歩なんです。「夢」は自分の苦手なことも得意にしてしまう力があるんですね。数学が得意になったように。
自信を持っておすすめする映画です。
胸が熱くなる素敵な映画です
(2008-01-18)
人々が見守る中、少年たちの夢を乗せて、はるか空の高みに向かってまっしぐらに飛んで行くロケット。何度か登場するそのロケット発射のシーンがすごくよくて、清々しさにあふれていて素敵でした。
自分と同じ炭坑の仕事についてほしい父親と、空に向かう夢の道に進みたい息子との衝突。ロケットを飛ばしたい夢を応援し、主人公のホーマーの背中を後押しする教師の力強い励まし。いくつかの試練を経て、それでも夢をあきらめずに、ロケットの打ち上げにチャレンジし続けた「ロケット・ボーイズ」の四人の少年たち。
久しぶりに見たのですが、「こんなに胸が熱くなる、素敵な映画だったんだなあ」と、改めて感動しましたね。ソ連の人工衛星スプートニクが夜空に描く光の軌跡を見て、ホーマーがひとつの夢を見つけるシーンをはじめ、あちこちで目頭が熱くなりました。
原題は、宇宙に向けてスプートニクが空を飛んだ1957年10月にちなんで、『October Sky』。「Rocket Boys」のアナグラム(単語のつづり換え)になっているところも、心憎いっすねぇ。
1999年製作のアメリカ映画。全体の雰囲気は、でも、イギリス映画の肌触りがしたんですけどね。
もうひとつ。オープニングあるいはエンディングで奏でられる弦楽器(チェロでしょうか)の調べが、作品にあたたかな彩りを添えていたのも印象に残ります。