演出が一方的すぎると思います。
(2008-09-30)
僕はフランコ独裁政権時代のスペインを詳しく知りません。ただ、そこがこの映画の評価を大きく分けると思いました。なので、これからするレヴューはあくまでひとつの映画としてです。
まず、僕はサルバドールの裁判は至極正当なものに感じました。なぜ彼が反体制運動をしているのかが全く伝わって来なかった。熱意、意欲というか自分のしていることの自覚が感じられない。現代の若者と同じでまるでファッション感覚。関係の無い元恋人を勝手に巻き込んでいる所からもあきらかにです。
目的はなんであれ、自分が起こした行動の結果に人が死んでいるのに無罪なわけがない。もちろん根本には体制が生んだ行動なのも事実ですが。
劇中では誰もがサルバールに同情的です。しかしそれは彼に罪がないのではなく、それ以上に政府が罪深いというだけです。
僕はこの映画を見て、ラストの死刑の後味の悪さしか残りませんでした。
最後にこの映画に対して高評価のレヴューしているみなさんへ
国、政府からの圧力と戦う人々を描いた映画はいっぱいあります。最近だと例えば"君の涙ドナウに流れ ハンガリー1956"がオススメ。独裁とは違いますが、自由を勝ち取るために戦う人々の姿に胸打たれます
いい映画です。
(2008-09-06)
私が今まで見た映画の中でベスト10には必ず入る、オリバーストーンの「サルバドル」に関連した映画なのだろうと思って借りたら、内乱とか反政府運動という共通点はあるものの、国が南米のサルバドルではなく、ヨーロッパのスペインの話しだった(涙)
間違って借りたと言っても、フランコ独裁政権末期に反政府活動をしたサルバドールという若者の話で、思った以上に面白かった。
最初は反政府運動で市民のデモ隊と警官のぶつかり合いがあったり、地下にもぐって資金作りのために銀行強盗を繰り返したり…という、私が好きな「権力との戦い!!」がニュースのような画像で繰り広げられるので、思わず見入ってしまう。
まだ学生の頃から始まっているので、好きな女性がいたり、飲み屋で引っ掛けた女性との…があったりで、本当に普通の学生・市民の生活を見せながら、ある事件へと発展していく。
その事件が原因で警察に捕まってしまい、(その際に何発もピストルで撃たれたりして顔も変形している)裁判で死刑判決を受け、国内外の支持者から「この死刑判決は独裁政権の見せしめ的判決で無効だ」という声が上がり、国際的にも恩赦を出すべきだ…という声が巻き起こり…。
最後の最後まで、このまま本当に死刑になってしまうのだろうか…とはらはらするのと、家族の思いやり・友人の暖かい友情に心を打たれる。
ただ「不当判決」という事自体がうまく伝わってこない。実際に何度も銀行強盗を繰り返したり、直接の逮捕のきっかけの時は警官を拳銃で撃ち殺しているのだから。ただ裁判で被告の要求する証人や提出した証拠がすべて認められなかったとか少し表現されていたが。
この話は実話で、家族がいまだに「無罪」を主張して裁判しているらしい。
久々に良い作品だと思いました
(2008-07-07)
死刑という重い題材。独裁政権下の国はこんなにも非情なのかと驚きました。国をどうしたら良くできるかという重大な問題にこんなに若いときに直面したら、周りがみんな運動をしていたら自分はどうするだろう・・とふと考えてしまいました。たしかに、殺人は悪い。でも死刑はなんの解決にもならないっていうのは痛いほど伝わりました。
他罰的な考えの強い日本では受け入れにくい作品かなとも思いましたが、観る価値はあると思います。
私は薄情もの?
(2008-07-06)
主人公に極刑は厳しいが罪はしっかりあると思う。「ラスト30分は涙が止まらなかった」ということはなかった。考えさせられるが感動はあまりなかった。私は薄情もの?
家族への愛がにじみ出ています
(2008-05-31)
ダニエル・ブリュールの話すカタラーニャがすごく
楽しみだったのですが、予想通り、新鮮な驚きが
ありました。彼のファンの人は必見です!!
近年のバルセロナと異なり、政治が不安定で
すごく物騒な街や人が印象的でした。
処刑されるかもしれない日が近づくにつれ、
彼は自分がものすごく不安であるにもかかわらず、
家族への優しさを忘れない、むしろ思いやりがより
深くなるところに心を打たれました。
あんなに愛し合える家族がいれば本当に素敵です!
洋画は恋愛に決着がつかなかったり、
特にこれといって成就or notの結末を
無理に用意しないところがなんかいいですね。
人生の一部分として切り取るというか。