ポニーキャニオン
商人ゆえの限界と可能性 (2008-03-04) 第12回電撃小説大賞<銀賞>受賞作 メディアワークス電撃文庫刊/支倉凍砂原作・文倉十イラストの 『狼と香辛料』TVアニメ第4,5話を収録したDVD2巻です。 金融、商業、農業など人とお金の流れを作品要素とし、 まるで利潤(儲け)と人情(尊厳、信仰)を天秤に掛けるような 異世界経済ファンタジーに感心させられます (総合5/10点) 第四幕「狼と無力な相棒」★★★☆☆5/10点 商会の裏の企みが発覚。彼の足元を突く商人ゆえの無力さを感じさせられます。 孤独への嘆きに視線で交わす二人の会話場面も大人で上品な雰囲気。 商会という場所がある意味治外法権に近い特異さが時代風景を 良く現しています。個は腕力と集団の前には敵わぬものなのか・・・ 第五幕「狼と痴話喧嘩」★★★☆☆5/10点 知力を駆使した奪還劇の用意周到さに目を見張ります。 どこまでが本音で嘘なのか。救出後の嘆きと騙しの笑顔の移り変わりの 対話描写の巧妙さが光ります。ホロの喜怒哀楽ぶりの愛らしさが 印象的でした。ただ説明が多く、付いていけない場面もしばしば