20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
この映画は実にいい (2008-03-30) 恐らく二十数年ぶりに観たのですが、この歳になって観てみると、この映画のよさ、繊細さがひしひしと伝わってきました。ジャンル的にはサスペンスと言うくくりが出来るでしょう。サイコ・サスペンスと見る向きもあるかもしれません。 映画前半は少女リン(ジョディ・フォスター)がなぜ一人で暮らしているのかと言う謎で観客をぐいぐいと引っ張ります。父と二人暮らしと言いながら、一度も画面に現れない父。必死で床下の物置にあるものを隠そうとするリン。床下の物置に隠されているであろうものは? リンとリンに興味を示して近寄ってくる怪しげな男フランク(マーティン・シーン)。そして、少女の心に触れることが出来た青年マリオ(モルト・シューマン)。この3人の関係は…。 92分という時間、途中だれることもなく「次はどうなる?どうする?!」と、飽きさせません。流石にプロット的には最近では目新しさはないのですが(あ、もちろん公開当時は斬新で新鮮だったでしょう。それらのプロットも現在では手垢まみれの感は否めませんが)、いやぁ、監督のテンポのよい演出のおかげで集中して観れました。ラストシーンなどは特に出色のできと言ってよいでしょう。立派。 ショパンのバラード1番をバックに流れるエンドクレジット。映し出されるリンの表情が意味するものを考える時、胸が締め付けられるようでした。深く深く心にしみる作品です。 劇中彼女が本音を漏らすシーンがあるのですが、その本音を聞いて私たちはほっとするのではないでしょうか。(@_@)