なるほど、の出来具合
(2008-09-08)
山田監督初の時代劇ということですが、気合が入りすぎた恣意的な盛り上がりやドラマチックなものも極力省かれていて淡々と幕末の田舎侍の生活や風俗が描かれていたと思います。チャンバラの場面も結構リアルだし。単なる娯楽時代劇というものではない、まじめなメッセージ性の高い映画だと思います。感受性の貧弱な人が見るとつまらない映画にしか見えないと思いますけど。
なんと美しく哀しい、素朴な人生
(2008-04-24)
子育てと介護、目を覆うような厳しい貧乏生活を続ける清兵衛。
風呂すら入れず、衣服もぼろぼろ、けれども子供達には元気さを見せ、痴呆になった母親ともわりきったつきあいをしている。子供達にとっては、ぼろぼろになる父親の姿を見るのは辛かっただろうが、なぜか彼の目に、貧困の色は見えない。
これは、平凡で真摯な男が生きる素晴らしさを教えてくれるストーリーだ。出世を望まず、家族を愛し、恋人を愛し、人生を愛することを信じ続ける意志の強さは、次第にそれを理解する人に伝わり、愛されるということを教えてくれる。
平々坦々と進むわりに、エンドロールが流れると、胸が締め付けられるように重い。つらい日常を歩む全ての人たちに送る、応援歌のように思えてならない。
NHKドラマみたいなんだよなぁ
(2008-01-13)
映画ならではのメッセージ性が全くないですね!少しはサブカルチャー的要素やオーラが欲しいです。映画なんですから まぁボンボン監督山田洋次では仕方ないですかねぇ NHKのじゃないんだからさ まぁこの監督は危うい文化的背景を感じさせるオーラというか、映画として外に向けて発する魂のメッセージみたいな映像の雰囲気は全く感じないですねぇ。まぁそういったものを期待するのは初めから無理なんですがね この人と同世代だと大島渚や深作欣ニなどは戦後の焼け野原や経済発展や学生運動やフォークソングなど一連の社会現象や文化の移り変わりなど、その当時の世間や常識と戦ったものだけが到達するサブカルチャー系の不思議な空気感や緊張感など伝わってくるものがありますが・・山田洋次には全くないですね・・・灰色の空気感の中で研ぎ澄まされることにより何かを感じたがゆえの苦しみそして光を探し求めたある種の悲しきロマンとでも言えるようなオーラが・・ この世代特有なものとして時代を真剣に生き抜き、そして戦った生き様や誇り、意地みたいなものが・・・山田洋次から伝わるものはNHK的なものやサザエさん的なものや水戸黄門的なものばかりです。恐らくは萩本欽一に似たタイプの偽善者なのかもしれないと思ってしまうのは私だけでしょうか・・・・もしかしたら自称映画評論家の【おすぎ】や萩本欽一と同じA型の人間かもしれません