日本映画界の最後の至宝
(2008-08-18)
『男はつらいよ』後期作の中では屈指の名作とも言われる第32作『口笛を吹く寅次郎』へのオマージュと捉えることができるか。また、スーさんの行動、そしてラストの野外パーティそして環境運動、という点を考えるとやはりいずれも名作と呼ばれる第17作および第38作が思い起こされる。
「今回は特に三國さん、スーさんの物語をやりたいと思っていた。」という朝原監督の言葉だが、スーさんにあって寅さんにないものはずばり「力」、その「力」を有効に生かすことでスーさんが極めて格好良くダンディに描かれていたし、作品全体としてもカタルシスの感じられる見ていて希望が沸いてくるような優れた喜劇、人間群像劇として仕上がっている。
『男はつらいよ』への強い意識は松竹プログラムピクチャの牙城を守り通そうとする強い意志の表れか。今秋公開作において大団円を迎えるとの憶測も飛び交ってはいるが、松竹だけでなく日本コメディ映画界最後の砦、簡単に終わるようでは本当に寂しい限りなのだが…
20周年を飾る作品だけある
(2008-02-14)
本作品は、釣りバカ日誌シリーズ20周年を記念すべき作品です。さすがに20周年を飾る作品だけあって、一番力が入っていたし、一番面白かったです。
スーさんの会長就任式のシーンや、計画の説明会のシーンなどとにかく面白いシーンがたくさんありました。映画館で見たときは周りから笑い声が出ていました。そして、自分も一緒に笑い声を立ててしまいました。それほど面白いです。キャストも、レギュラー陣を始めゲスト陣も良かったし、今回の作品に点数をつけるなら90点を超えます。
しかし、こんなにも面白い作品なのに「釣りバカ日誌」シリーズは世間の評価が低すぎます。映画館に入ったとき30〜50代くらいの年齢層の人は結構入っているのですが、若い人は全然入っていませんでした。もし20代くらいの人で観客の年齢層などから見るのを敬遠しているのであれば、それは間違いです。どの年代の人でも楽しく見れる数少ない作品なので多くの人に見てもらいたい作品です。