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2008/07/21 03:43:13 現在
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消えた天使 デラックス版 お気に入りに追加

出版社・発売元:

ジェネオン エンタテインメント

媒体: DVD
ランキング: 2529
発売日: 2007-12-21
レビュー (Amazon.co.jp)
   公共保安局のエロルはかつて性犯罪を犯し、性犯罪登録されている人物の監視にあたっていた。ある日、自分の後任のアリスンを連れて、ある登録者のもとを尋ねた彼は、その男の恋人の歯が折れていること気づき、暴力を受けていると気づく。そしてやはり登録者の美容師を尋ねたあと、誘拐事件発生の連絡が入った。彼はこの事件の犯人は、彼が監視している人間の中にいると感じたが…。
   リチャード・ギアとクリア・デインズ主演のサスペンス・ミステリー。演出は『インファナル・アフェア』で絶賛された香港のアンドリュー・ラウ監督。いくつかの謎が提示され、真相に近づいたかと思うと、サラリとかわされ、衝撃的な展開に…。ギア演じるエロルが事件にさ振り回されるのと同様に、真実を求めて観客も意識が振り回されるような演出で、ハラハラすること必至だ。 人気ミュージシャンのアヴリル・ラヴィーンが謎めいた女性として登場。少女っぽさを残しつつ、妖艶さも見せ、人気歌手のオーラが漂うのがさすが。 (斎藤香)

カスタマーレビュー

重すぎる問い掛け  (2008-07-14)
地味だが傑作。扱うテーマそのもののせいもあるが、全体を沈欝なトーンで演出した監督の力量に脱帽する。要するに、ハリウッドに染まっていない。あまりに絶望的な現状、所謂ミーガン法のあり方、犯罪者への向き合い方・・・あえてバランスの崩れた主役を置くことからもわかるとおり、この映画は答えを明確には出さずに、観客の心に鉛のごとくズシリと鈍く残る問いを投げ掛けるのみである。ゆえに、「この作品は○○○○ということを表現したいんだと思いました」といった、小学生の読書感想文のようなレビューなど受け付けない(たいがい名画とはそういうものだが)。唯一「救い」のメタファーとして置かれたクレア・デインズの好演も光る。なお、謎解きメインのサスペンスではないので注意。というか、サスペンスとしてのストーリーすらも傍流と感じさせるほど、辛く、重い。

心にずっしり重く響き渡り、やるせなさを感じます。  (2008-06-13)
ベールに包まれ真相すべてが明らかになることはなく、むしろクローズされている社会問題をテーマにしており、その内容がすごく重いですね。
公共保安局で職人のように日々休むことなく危機感に直面していた老監察官は、その感情移入と正義感の行く末に自らが精神的に狼狽してしまい、ついに退職勧告を受けてしまうことになったのです。
その老監察官と後任者との引継ぎをかねた師弟関係の中で、心の変化や葛藤がひとつの見どころとなっています。
当初、後任者は単なる事務処理のルーチンワークとしか思っていなかった監察官の仕事、実は感情を引き裂くほど、人を信用できなくなるほどの、どろどろした淀みを見なければならない過酷な仕事であることを認識させられることになるのです。
私的制裁を加えていた老監察官は後任者により初めて心が解き放されたのです。
幾分カルト的で、ミステリーでサスペンスな作品の仕上がりも見どころがありますが、この作品の社会性に対して、やりきれないジレンマと共に心に重くのしかかってくるものがありました。

自分の中の欲望と戦う  (2008-06-06)
一人の監察官が1000人もの性犯罪者を監察する、米国では2分に一人が性的虐待または児童虐待を受けているというメッセージが映画冒頭で映し出されます。恐ろしいことだと思いました。また"怪物と戦う者はその際自らも怪物にならぬよう気をつけよ"というメッセージも語られます。リチャードギア扮するエロルは性犯罪者監察官で、映画を通して性犯罪者達に強い行動で接していきます。ここには映画冒頭で語られた言葉があてはまり、エロルが監察官にもかかわらず自分自身も心の中に持つ残虐性にむしばまれそうになるのです。その微妙な心の葛藤をリチャードギアがうまく演技していました。そこが映画の見所ではないかと思います。

インタビューでリチャードギアが、性犯罪者は生来そういう性質を持っていてはたしてそれは改善することができるのかと、この映画は答えは出してはいないが問題提起はしていると語っています。また、これは僕としては残念なことなのですが、社会に出るべきではない人間は数多くいるのかもしれないとも語っています。確かに自分の中の欲望と戦うのはつらいことだけれども僕は人間は変わることができると思うのでこのリチャードギアの言葉には残念でした。

思わず考え込んでしまう映画  (2008-05-24)
こういう社会的仕組みのない日本。
性犯罪者数が、アメリカほどではないという理由なのだろうか。
日本では、おそらく「人権」と言う言葉に守られて、私たちの社会の中に溶け込んでしまっているのだろう・・・。

リチャード・ギアが演じた監察官。職務に誠実になればなるほど、彼らが悠々と社会に存在することが許せない。「やりすぎ」。彼自身それは判っている。世の中の矛盾が、見えて見えて仕方ない。もう、自分には抑えられない。

しかし彼は最後まで決してヒーローにはならない、なれない。
映画としての自制が働いている。
見終わって、ずっしり重いものが心に残る。

リチャード・ギア58歳。まさにこの役にぴったりの年齢ではなかろうか。
クレア・デインズ。「大人の女性」になっていました。

アメリカの性犯罪社会の実態  (2008-05-18)
ジャケットを見ると、年老いたリチャードとちょっと地味な女性。
そこそこなサスペンス作品ならいいや、と思いレンタルしてみたが、
どっこいそんな思惑とは全くはずれて、骨太な社会派作品だった。

リチャードがこれほど老いた事にびっくりしたが、しばらく見ていると
彼がこの役をやるにあたり、かなりリサーチし、「性犯罪者監察官」のリアルな
苦悩を見事に表現しきっているのを目の当たりにして、そんな印象は頭からすっかり
消え去っていた。

とにかく、彼の鬼気迫るほどの真に迫る演技に驚いた。
その他演出の仕方も徹底してリアルだ。
そういう意味では「エンターテイメント」性を期待できるものではないが、
アメリカの性犯罪社会の実態と、それを取り巻く状況を感じることが
できたという意味でも見て良かったと思う。

ただし、グロテスクな表現がニガテな人は、時々そういうシーンが出てくるので
少しキツイと思う。

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