ワーナー・ホーム・ビデオ
大作でなくてもアイデアと工夫で優れたSF映画が作れるというお手本のような映画 (2008-09-18) 先日、H・G・ウェルズのひ孫が監督した「タイムマシン」を見たが、これだけ特殊技術が発達したにもかかわらず数十万年後の世界のイメージの貧困さに唖然とした。その時に思い出したのがこの「タイム・アフター・タイム」で、この映画の方が「タイムマシン」よりもよほどウェルズらしさにあふれているように思う。 タイムマシンの機械自体が博覧会のため移動して運ばれてきたために、タイムトラベルの間に舞台がイギリスからアメリカに移動してしまうというアイデアが成功している。70年代のアメリカに舞台を移したことでカルチャー・ギャップが鮮明になった。またウェルズとエイミーのユーモラスで微笑ましい恋愛関係の描写もよかった。(二人を演じるマルカム・マクドウェルとメアリー・スティーンバーゲンがこの映画の競演が縁で実生活でも結婚した) 後の「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」は内容といい、メアリー・スティーンバーゲンの役柄といい、この映画へのオマージュではないだろうか。 派手な特撮がなくてもちょっとしたアイデアと工夫で、これぐらいの傑作SF映画も作れるんだという、いいお手本。最近のCG多用の大味なSF大作を作っている映画人にも是非見て欲しい一品。