ユニバーサル インターナショナル
老いは隠せないが、それでも元気な60歳。 (2007-11-30) 何年も前から企画されていたと思しき、60歳の誕生日に60回目の公演をMSGで行った時の記録だが、こんな企画はエルトン以外に成立しない。まさに空前絶後のイベントだと思う。 クリントン前大統領などの政治家、ユマ・サーマンなどの映画人、ブライアン・ウィルソン、オジー・オズボーンなどの音楽業界人など、客席が映るたびに見える知った顔の多さも特筆すべき。とにかく、MSG全体がエルトンを祝福している様子がほほえましい。 エルトンもそれに応えて、長いキャリアを総括するかのごとく名曲を惜しげもなく繰り出すが、そこは60歳という年齢から来る高音部のキツさは隠せない。またバックバンドも、長年の戦友であるデイヴィ・ジョンストンやナイジェル・オルソンが良い味を出しているが、特にナイジェルには、ガンガンのロックを叩くパワーはもはや無く、演奏面でもコクはあるがキレがないという点はやや残念。その意味では2001年の「ワン・ナイト・オンリー」からの時の流れの残酷さを感じざるを得ないところがある。 特典として過去のエルトンの映像アーカイヴからの蔵出しが多く収録されているが、これも、もっと丹念にリサーチしたら更に良い映像が収録できただろうと思うし、個人的には84年のウェンブリーでのライヴは過去にビデオ化もされていたし、素晴らしい内容なので、全編DVDで再発して欲しい、などと余計な事を感じてしまった。 ということで、ライヴ本編も、特典映像も、十分満足は出来る4つ星はつけることは出来る。 次は全盛期の最高のライヴのノーカット発売を期待したいところだ。