連合軍敗北の映画だがセンチではない
(2007-12-21)
敵を侮り、楽観的な計画を立てた司令部の命令により、多くの将兵が苦戦を強いられる。
最後に、立案した将軍の捨て台詞は怒りを超えて苦笑がでる。
東西を問わずこういう高級官僚がいるから兵士は無駄死にをするのですね。
負け戦を描く作品って、センチなものになりやすいけど
この作品にはないです。
それが、この作品が「名作」と呼ばれる所以であろうか?
成功にも遠すぎた作品
(2007-10-31)
「ガンジー」や「遠い夜明け」を製作したリチャード・アッテンボローは名監督と思うが、今作では豪華俳優人に振り回せているような気がする。主役級の出演者はそれぞれ見せ場がカッコ良い。それだけに各キャラがストーリーから浮いてしまっている感がある。数分しか出演しないロバート・レッドフォードの出演料が当時の金額で9億円だったということからも出演者への力の入れ方は分かるが、まるで俳優達のカッコ良さ合戦みたい。各エピソードが分裂することからマーケットガーデン作戦の全容自体が分かりづらく、何となく終わった感じがある。大作だけに残念に思う。また、アメリカ軍の兵器は現存する当時のものを集めてリアリティを出したようがだ、ドイツ軍の戦車(パンツァー)などは既存の戦車にベニア板で加工したのが一目で分かる。ちょっとした文化祭の仕出しのようで観ていて恥ずかしい。実走可能な当時のドイツ軍戦車は博物館などにあるのだから、気合いを入れて使って欲しかった。製作費では本当に大作なのでが、作品的にはテレビ番組「バンド・オブ・ブラザース」にも及ばないと思う。残念。
作戦の全容がつかみにくいのが欠点
(2007-09-22)
当初、映画雑誌の製作速報に載っていたキャストには、実際に出演したロバート・レドフォード、ショーン・コネリー、ジーン・ハックマン以外にオードリー・ヘップバーン、ポール・ニューマン、ダスティン・ホフマン、ロバート・デニーロ、スティーブ・マックィーンなどの名前が挙がっていて夢のような超大作になるとのことでした。しかし製作の過程で大物俳優の出演拒否が相次ぎ、最終的に広告された14大スターになりました。オールスターにはなっていましたが、リブ・ウルマン、エリオット・グールド、エドワード・フォックスはすでに主役級ではなくなっていたし、アンソニー・ホプキンスは当時は無名に近く、ライアン・オニールとジェームズ・カーンもピークを過ぎていましたので、なんとなく中途半端な感じでした。大スターでなくても、少し名前の知れた中堅、売り出し中の若手俳優をもっと多く出演させて脇の登場人物も印象的にして「史上最大の作戦」のようにパノラマ的な視点で描けばよかったのに。特に空挺部隊のマーケット作戦は複数ヶ所の同時進行なので観ている方はどの場所のシーンなのか混乱してしまいますのでもう少し観客に理解させるための工夫が必要でだったのではないかと思う。
音楽が最高なのと英国俳優(S・コネリー、A・ホプキンス、E・フォックス、マイケル・ケイン、ダーク・ボガード、ローレンス・オリビエ)の健闘とドイツ人俳優(マクシミリアン・シェル、ハーディ・クルーガー)の制服姿の格好良さに星3つです。