魔力ある映像で、非情を描ききった!
(2008-05-29)
見終わるまでに実に3時間。観きってしまう魔力ある作品。
スタートから 引きつける、かって観たことがない映像の流れ。
ストーリーは、一切の 人情味も甘さもない。
非情なる悪人たちのかけひき。
こんな、大悪人を三人描ききった、また観る者が救済されない現実に気づく。
自称「いい人」を演じるクリント・イーストウッドに注目あれ。
非情な男の極限。
原題を 『続夕日のガンマン』にした、人に感服。
原題の「the Good, the Bad and the Ugly」。本来ならば『善、悪、醜』。
映像をみて 感動しない者はいない。
「非情なる西部劇」。
現実の 社会の勝利者を 見事に 象徴!
10数年前に購入したVHSで鑑賞以来、久々に観たけれど、こんな大河Dramaだったっけ?
(2008-04-28)
Clint Eastwood若かりし頃の伊太利亜西部劇三部作の一本であり、
おそらくTotal的に一番出来の良い作品(とは言っても一番面白いとは限りませんが)だと思う。
南北戦争を背景に、人間Dramaを盛り込んで、Humorも塗したStory展開は
Hollywood大作西部劇に引けを取らないのではないか。
同じセルジオ・レオーネ監督の「ウエスタン」も大河Dramaだったが(あっちは余り面白くなかったが)、
この作品もScaleの大きい波乱万丈な物語を中弛みも無く、演出しているのは流石である。
ゆえにマカロニ・ウェスタンというよりは西部劇全体で見て、5本の指に入る素晴らしい作品でしょう
(マカロニ・ウェスタンの括りでいくとやはり「真昼の用心棒」が最高傑作だぁ)。
何と言ってもThe BadとThe Uglyの二人が絶妙にいいっすね。
片や長身で細身の渋い悪。片やずんぐりむっくりのやたら口数の多い悪。まさに凸凹Combi。
リー・ヴァン・クリーフは何時もながらだが、イーライ・ウォラックが主役級の活躍で主役を食っちゃってます。
その食っちゃった点がEastwood大好きの私には不満なんですがね。
で、Eastwoodですが、勿論文句無くカッコ良いんです。
CoreなFanでなくてもこの作品を観れば、そのカッコ良さは理解できると思います。
しかし、「白い肌の異常な夜」〜「サンダーボルト」撮影時の頃(70年代前半)ほどの
目尻の皺から滲み出るCoolなカッコ良さにはかなわない。まだ作られたカッコ良さなんですよ。
Starの階段を上りかけている、例えば、今の日ハムのダルビッシュのように。
「ダーティハリー」での鉄道高架の上で通学バスを待っているSunglassをかけたあの姿には
かなわないっすね。
それにしてもこのDVD、未公開シーンを特典扱いせず、本編に組み込んでくれれば、もっと良かったのに。
だったらアルティメット・エディション買えってかぁ!?
おもしろいことは面白い
(2008-04-26)
セルジオ・レオーネ監督のマカロニ・ウエスタン三部作の最終作品で、「続」と銘打っているがストーリーも登場人物も前作とは関係ない。原題は「善玉、悪玉、卑劣漢」であるが、善玉のクリント・イーストウッド、悪玉のリ・ヴァン・クリーフ、卑劣漢のイーライ・ウォラックはいずれもサイボーグさながらの殺人者である。
三部作はいずれも意外性のあるストーリーと残酷なシーンが話題を呼んだが、同時に下品なことでも名をたかめた。人間がいとも簡単に殺されるが、ストーリーの行き着くところの結果でそうなったのでなく、単に残酷なシーンを見せるためのもので、それが批評家の不評を買った。ただし、その下品さと講談調の語り口がうけて興行的には大当たりした。
本作もストーリーには中味がないが、レオーネ監督の非凡な才が見せ場をつくっている。たとえば、イーライ・ウォラックは(この映画は彼の独り舞台といっていいほど)日傘をさして砂漠を往く、隙あらば手のひらを返して文字通り卑劣漢振りを発揮する、リー・ヴァン・クリーフは撃たれてみずから墓穴にころがり落ちる等々の笑える場面があちこちにある。
The Uglyの汚く、ずる賢い性格が楽しい
(2008-04-16)
驚異的な人気を誇ったテレビシリーズ『ローハイド』が終わって、翌年に製作された
作品です。またスパゲッティーウエスタン(アメリカではこう呼ぶ)の最高傑作のひとつ
として現在でも色あせない人気を誇っている名作です。
長編の割には無駄がなく、終始楽しめます。
ラストシーンの墓場内で繰り広げられる三つ巴の決闘シーンはレオーネ監督の才が
感じられた。なんとも言えない緊張する間合いが実にすばらしい。
ロケ地の多くはスペインのアンダールシアでおこなわれている。
終始『続 夕陽のガンマンのテーマ』が流れ、イーストウッドの葉巻を
くよらす場面が印象に残った。お薦めの一品です。