ああなぜ続編を・・・
(2008-07-01)
この映画で残念なことは、こともあろうに続編が作られてしまったこと(しかもマーティンスコセッシが監督!)さらにはポールニューマンがそれでオスカーを獲ってしまったこと(彼の他の作品をさしおいてですよ!)この作品でインスパイアされたなら、オリジナルの作品に昇華して80年代の「ハスラー」たる作品を生み出してほしかった。こんなこと思うのは僕だけだろうか・・・。
これがそれほどの秀作だと思うが故についボヤいてしまいます。
シリアスな人間ドラマ
(2008-04-08)
スリリングな玉突きの勝負を描いた映画である。玉突きをスクリーンにして人間を描いている。本作には勝負に勝つ者と負ける者があらわれる。しかし人生の勝者がだれであるかは、見る人によって答えがちがう。
ポール・ニューマンは若い。若者の一途な思いこみでシカゴに乗りこんできた。そしてジャッキー・グリースンに敗れる。人間的な未熟さで負けたのだった。同棲したパイパー・ローリーの言葉は当たっている。彼女は自殺してしまうが、まっとうな人間は現実の悪徳のまえに敗れていくことを示して、悲痛なできごとだった。
俗物ではあるがジョージ・スコットもまた人生を語っている。ポール・ニューマンは一矢をむくいるが、それもささやかな慰めにすぎない。去っていく彼の姿にパイパー・ローリーの哀しげな表情がかさなっていたいたしい。
ポール・ニューマンよ、引退を撤回してくれ
(2007-09-22)
ポール・ニューマンの代表作。続編の「ハスラー2」でニューマンはアカデミー賞を得るのだが、作品内容、演技ともに本作のほうが数段上である。白黒の映像も素晴らしい。特に序盤と終盤のミネソタ・ファッツとの対決シーンが秀逸。中盤、すこしだれるのが惜しいが、それはむしろファっツとの対決が面白過ぎたからで、演じるジャッキー・グリーソンの存在感も抜群。「ハスラー2」が面白くなかった理由のひとつはミネソタ・ファッツのような強力なライバルが不在だったからであろう。(トム・クルーズと対決するが、トム・クルーズでは迫力不足だった)グリーソン以外にも若き日のジョージ・C・スコットやパイパ・ローリー(若い人には「キャリー」の母親役と言えばわかるかな)の熱演もみれます。もちろんCGなんか使わない数々のスーパー・ショットを見ているだけでも面白い。ポール・ニューマンは引退宣言してしまいましたが、「ロード・トゥ・パーティション」の脇の名演ぶりを見ていると本当にもったいないと思います。