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大統領の陰謀 お気に入りに追加
ウィリアム・ゴールドマン
出版社・発売元:

ワーナー・ホーム・ビデオ

媒体: DVD
ランキング: 39547
発売日: 2007-10-12
カスタマーレビュー

アメリカ民主主義政治の健全さを描き出す  (2008-04-06)
アメリカの民主主義を支える政治活動とその背後にある利権絡みの構図を、実録風に再現した作品。政治家はリチャード・ニクソン大統領、対象の事件は言うまでもなくウォーターゲイト事件。ウォーターゲイトはワシントンDCの西、ポトマックに面したJFケネディ文化センターに程近い高級マンションのこと。民主党の本部がある。そこに忍び込んだ犯人を巡り、大統領の陰謀が暴かれる。アメリカ政治史大のスキャンダルである。しかし、大統領の権力乱用を潔しとしないアメリカのリベラリズムがカウンター・ディスコースとして健全に作用していることを描き出していることもあり、民主主義とは何かを語ってもいよう。日本の政治風土が同じなら、こんなに政治的低迷は起こらないであろうが・・・
暴くのはワシントン・ポストの記者2名をダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォードが演じる。政権に関わる高官が彼らを情報提供して、誘導しながら、捜査まがいの決め細やかに取材を続け、FBIも太刀打ちできないほどの成果を記事にしてゆく。社運を賭けた取材で、ライバルニューヨーク・タイムズとの壮絶なせめぎあいでもある。証言を拒否する関係者、背後の巨大権力の横暴極まりない反動。その模様をハイテンポで展開する。
時間を感じさせないストリー展開。プレスが民主主義の第4の権力と位置づけられるアメリカ・ジャーナリズムの面目躍如を描き出す。それゆえにニクソン大統領図書館は未だに建設されずにメリーランド大学キャンパス内ある国立公文書館NARAに仮に保管されている。
捜査の過程で、米国議会図書館LCの貸出記録を調べるが、図書館の自由(言論の自由)を墨守する全米最大の図書館が、この憲法に保障される読者の保護をやすやすと破っている筈はないのに、そのように描かれている・・・ただLCが当時は2階の正面玄関から入館できたように描いていて興味深い。1990年代からは1階通用口からしか一般人は入館できない。このディテールの描き方は問題だが、物証を得るためのトリックか。
細部の荒さはあるにせよ、傑作である。

報道の自由と民主主義  (2008-01-07)
ドキュメンタリー・タッチで、
淡々とストーリーが進みます。
それがちょっと肩すかし。

ニクソン陣営の暗部を追う、
新米記者のレッドフォード、
サポート役のホフマンは、
社内での立場はどんどん悪くなっていきます。

「裏は取ったか?」、「ニュースソースは信用できるのか?」
と部長連に責められながらも事件を諦めず、
真相に近づく二人の取材の積み重ねが続きます。

見所は後半にあります。
地味な取材が実を結び、
政権と対峙するか否かのぎりぎりの決断を、
主幹以下の幹部が最後に決定する。
その場面のひりひりする感じがたまりません。
会議の場面がかっこいいです。
圧力に屈せず、
権力が腐敗していることを報道する決断は、
自社の存在意義をしっかり持っているからこそ可能なのです。
民主主義と言論の自由とは、
実際にはこのように守られていくのかという迫力のある場面です。

事実に基づいた迫力に地ているものの、
リアルさが際立つと逆に地味になります。
特に最後の場面、
突然映画が終わります。
これはとっても半端だと思います。
アメリカンニューシネマの潮流を引く、
70年代のテイストなのでしょうか。
私の中ではほとんど未完成の映画に思えました。
ラストはフラストレーションが溜まりました。

政治映画の傑作  (2007-09-21)
 中学生か高校生の時にロードショーで見に行きましたが、内容がさっぱりわからなかった。しかし、有名な図書館での貸し出しカードを探すシーンヤ、リストを片手に片っ端から取材していく描写が探偵映画のような面白さで最後まで見ていた記憶があります。レッドフォードがただ電話をかけているシーンでも手元の落書きやメモを映したりたりして飽きさせないように工夫していました。その後、何回か再見し、ウォーターゲート事件について少し理解できるようになると面白さが倍増し、お気に入りの作品のひとつになりました。
 ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンの2大スター共演で話題になりましたが、外見も実際の記者に似せてます。(レッドフォードのウッドワードは二枚目過ぎか)マーティン・バルサム、ジャック・ウォーデン、ハル・ホルブルック、ネッド・ビューティ、ジェーン・アレクサンダーらの演技派が脇を固めているのも渋いが、何といっても.ジェーソン・ロバーズの演技が素晴らしくアカデミー賞受賞も当然です。

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