田村の個性と演技は認めるが、めちゃくちゃな脚本が全てを台無しに。オッサンのファンタジー映画になりさがってしまった。
(2008-09-10)
正直この映画は、「ばかばかしくてみてられない」作品です。
断っておくけれど、田村正和はいい仕事をしていると思う。かすれ声でセリフが不明瞭で何を言っているのかわからない部分は多いけれど彼の存在感は大きい。特に美咲の後輩の男をやりこめるシーンや鶴太郎とのすし屋のシーンでの彼の演技は、うならせるものがある。
伊藤美咲の演技はあいかわらずひどいのもおりこみずみだ。婚約者に電話で振られるシーンの彼女の演技は永久保存したくなるほどの下手さ。とてもプロとは思えない。とはいえ、美咲ちゃんも、なんで電話一本で伏線もなく突然婚約者に振られるという脚本にどう対処していいのかわからなかったのかも知れない。そもそも自分は美咲ちゃん見たさでこの映画をみたのだから美咲ちゃんのことは全て許す。
なにがばかばかしくってやってられないかって、それは「脚本」です。
◎ゴミ清掃員をしているかと思えば突然ニューヨークへ出張を命じられる公務員。そんなのアリ?
◎NYで数年ぶりにあったJazzクラブでの昔の音楽友達。ろくに挨拶もせず、いやいやステージにあがったかと思ったら急に店を出てしまう。いくらアメリカ人が明るいとは言え、友達としてかなり疑問のある行動
◎機内で偶然出会うのは許すが、子供のピアノの先生だったってそりゃ出来すぎじゃないか?
◎人の家の子供の誕生日にいきなり犬をプレゼントしない。
◎行方不明になった犬を探しているのに、「寒いから家に帰れ」と命じる親ってあまりにも動物の命に無責任じゃないですか?
◎嫁と一緒に時間を過ごせず、嫁の病気に気づかない自分を「オレがアイツを殺した」とまで言っておきながら、小さな娘を置いて勝手にニューヨークへ行ってしまう親。しかも娘と二度と会えないということをほぼ確信しているのにそれでも行くか?
◎「彼女を自分の人生に巻き込むつもりはない」とタンカを切っておきながら、最後はちゃっかり恋人気分で寄り添う二人
恋人と別れて傷心モードの27歳の美女が、ばったりNYで出会った世話好きでNYの案内に詳しいオッサンと二人で水割りを飲んでいると、突然普通のオッサンだと思っていた人が、実は名の知れたサックス奏者で自分の前のステージで演奏。で、「愛してるって行ってくれないの」とまで言わせておいて、それでも手をださない余裕。
田村正和という役者を通して体験するオッサンのファンタジー映画ですね、これは。
ホンはダメだがビジュアルは一級品
(2008-05-24)
本作の難点は脚本の弱さだろう。ユンソナや片岡鶴太郎、高島礼子といった役者陣が添え物としてしか扱われておらず、伊東美咲と田村正和の恋もちょっと煮詰め不足。でも4つ星なのは、何といってもビジュアルの凄味である。NYCと横浜というのは、ちょっといつもの組み合わせと違う。横浜の相対するイメージはLAであり、またNYCは東京だろう。でも、今回の取り合わせは結構ハマっていた。空の色合いが意外に似ているのである。また神奈川県庁の歴史とみなとみらいの新しさにマンハッタンの古い町並みとタイムワーナーセンターの新しさといった対比もきれいに決まっていた。NYCのロケはそれでも様々な制約があるだろうし、目新しい絵はなかったが、横浜界隈の風情は夜景も含めて斬新な撮り方で感心した。さすがに横浜に縁の深い松竹ならではの力技。室内シーンなどは日活撮影所を使用しているが、できれば当地に伝統の松竹撮影所を復活させてほしいものである。横浜のG30(ゴミゼロ)運動のPRも充分あって、伊東美咲の勤務場所もゴミ関連のセクションなのだが、これまた最初のシーンしか生きず、中盤以降忘れ去られていたのが残念。ちなみに丸の内のコットンクラブでロケが行われたが、日本での親会社はブルーノートなので、どうせなら同系列の赤レンガ倉庫・モーションブルーヨコハマで演じてほしかった。またNYCのラストシーンはタイムワーナーセンター内でのロケ。ワーナーブラザーズの本社が入る高層ツインビルを使った映画はハリウッド作品を含めても非常に珍しかった。ホンはダメだが、NYC/横浜の質感は十二分に出ているので、カッコいい映画が好きな方にはお勧めである。
なんできいちご賞三位!?
(2008-05-09)
いや〜よかったなあ^^
感動しました!!
JAZZとNEWYOKEこの組み合わせはオトナ映画にはもってこいですね^^
確かに時間の流れは早いなと感じる場面もありましたが、
グッとくるシーンも多いです。
ネタばれは嫌なので書きませんが伊藤美咲役の名前がクライマックス付近で
わかりました・・・・orz(俺が最初から意識してなかったせいかな?w
クライマックスの伊藤美咲の行動・・・・オトナやなぁ><w
見て損はしません^^俺は上映中三回も泣いてしまいましたw
少しでも参考になれば幸いです^^
確かに非日常的ですが…
(2008-01-07)
確かに他の方のレビューのとおり、ありえないシーンは多々あります。
だから好き嫌いは分かれるのは理解できます。
でも、こういう非日常的でロマンチシズムの塊みたいな映画も結構楽しめました。
そして、佐和の健気な演技も光る。
さりげない愛情がそこにはあり、涙もあり、考えさせられるところもありました。
自分が団塊の世代に近いからなのかなあ。
なぜか?泣けたよ…
(2007-11-25)
田村正和様のお芝居を、本人も精一杯悲しい(幸せなのに癌とは…)主役を演じていました。
解かっていても一生懸命演じている、俳優に感動しました。
こんな映画もっとこれからも「あっていいぞ!」って思いました。
舌足らずの中年より…