楽しめる作品だったが思想的な共通軸という点で物足りない
(2008-05-20)
モロッコとアメリカ、メキシコ、そして、日本という3つの異なる地域に生きる人々を、一丁の銃がもとで起きる事件を微妙に時間軸をずらしながら描いていく。
価値観も文化もまるで違う、これらの人々だが、皆、それぞれにそれぞれの事情を持って生きている。
その辺の陰影を、一流の役者陣の演技力が見応えのある物に仕上げている。
その意味では、大変、見応えがあった作品だった。
ただ、難を言えば、モロッコとアメリカ、メキシコはともかく、どうして、そこに日本が出てくるのかについては、イマイチ、必然性が感じられない。
おそらく、他の二極とは違う、異質性というものを出したかったのだろうと思うが、どうせなら、三点同時中継する以上、そこには何らかの思想的な共通軸、メッセージ性のようなものが在った方がよかったのではないだろうか。
そして、であれば、物語が「銃」という物を縦糸に描かれている以上、もっと、日本特有の「銃」事情というものを描いても良かったように思えてならない。
Movie: 3.75/5 Picture Quality: 4/5 Sound Quality: 3.75/5 Extras: 0/5
(2008-05-07)
Version: U.S,A (Paramount)
MPEG-2 BD50
2:23:30
38,402,519,040
39,309,460,362
Average Video Bit Rate: 32.66 Mbps
DD AC3 5.1 640Kbps
負のスパイラル!?
(2008-05-05)
世界のグローバル化などなど謳われる昨今。
本作ではモロッコで放たれた一発の銃弾をめぐり、
世界の見知らぬもの同士の関係をそれぞれに描く。
そこで見せられるのはそれぞれに背負っている不幸ともいうべき世界。
何気ないけれども、先の見えない日常。鬱屈しつつある日常。
それらがひとつずつ繋がっている。
負のスパイラル。そういう言葉が浮かんでくる。
紛れもない傑作。
(2008-03-29)
確かに、作品内容自体は非常に素晴らしいと思う。
世間がこれだけ評価してもおかしくないと正直思う…
が
あまりにも生々しすぎて観るに耐えられないシーンが所々あった。
具体的にズバッと挙げるならば、
菊池凛子のヘアヌード(モザイク無し)や性的に飢えて手当たり次第の男を
喰おうとする演技や、モロッコの少年のマスターベーションなど…。
正直、この作品は決して万年向けではないと思ってしまって仕方が無い。
気になる本作品の映倫規定に基づいたレイディング(年齢制限)規定は
「PG-12(12歳未満の方の観覧には適していない場面がある為、
なるべく保護者が同伴して下さい。)」
映倫さん…そりゃナイでしょうょ;
「保護者が同伴して下さい。」とは云うものの、所詮は「なるべく」
平たく云えば、誰でも観れますよ。ってこと。
この作品を未成年が観るほうが問題だ。かなり。
個人的にこの作品は「R-15(15歳未満観覧禁止)」だと切に思う。
あと、この作品の菊池凛子が演じた女子高生の役風により
海外から日本への印象がクールダウンしそうで怖い。
「日本の若者は、こんなに野蛮で飢えているのか」と思われそうで嫌だ。
日本という国に対して、この作品のせいでひどい偏見を持たれてしまったのではないかと
今日も不安で日本人である私にとって非常に心苦しい。
アレハンドロ監督。日本に対するイメージがこんなモノだったとは…。ヒドい。
早く出たBlu-ray Discだが・・
(2008-03-14)
画像の鮮明さと音響が格段の差なので、他のBlu-ray DiscもDVD発売や有料放送と同時くらいには出してもらいたい。早く出ただけは良かった。映画についてはいろいろ語られているが、「言葉が通じない」「心が通じない」ことがテーマ。3カ国に亘って物語が展開するが、いずれも国のエピソードもシンドくて2度3度見ようという気にはなれない。アカデミー賞ノミネートも1年もたつと過去の話だ。特にアメリカでの話は何となく嘘っぽい。また、アラブ諸国で警察があれほど捜査してくれるとはとうてい思えない。日本での話もエロ場面を除けば魅力はない。宣伝で言うほど「話題騒然」でもなかったと思う。