商品の本質のみのレビューです
(2008-11-10)
価格が高すぎるだとか、1STを買ったファンの立場が無いとか、パッケージのデザインや細部がショボ過ぎるとか、色々と言われていますが、あえて『ツイン・ピークス』と言う作品のディスクに於いての評価をさせて頂きます。
ディスク9枚に渡る本編は、全編にリマスターがなされており、とても20年近く前の作品とは思えないほど綺麗に蘇っています。さらに名物『丸太おばさん』の冒頭コメントもON/OFFが可能で(この映像だけは未リマスターなのでやけに雑です)とても親切な作りです。
ただ、『前回のあらすじ』が無い事は少し残念でした、実際、様々なエピソードが複雑に交差する物語ですので、私としては『丸太おばさん』と併せて『前回のあらすじ』も重要に感じました。もう一つ、各エピソードにはそれぞれ細かいチャプターが付いているのですが、メニュー画面からはエピソードタイトルしかセレクトできず詳細なチャプターメニューはありません、また数エピソードに至っては、タイトルロールを飛ばそうとするといきなり10分後辺りに飛んでしまう事もあり、私は毎回タイトルロールを早送りをしていました。これは本当に不便でした。
物語に関しては申し分ありません、シーズン1は問答無用のサスペンスドラマの傑作で、奇妙なキャラクターと心地よいヒーリングのような音楽を楽しませてくれながら、衝撃のラストを迎えます。シーズン2も序盤はテンポ良くローラパーマー殺害事件を描き、そしてエピソード16にて、ローラ事件はこれまた衝撃のラストを迎えます。
エピソード17からは、未解決の事件の伏線回収やツインピークスの住人達の新たな一面を見ることが出来ます、ただストーリー展開が割りとゆったりし始め、ローラ事件の様な軸となる物語も上手く定められず、ドラマの感じがガラッっと変わってしまう為、序盤のサスペンスを期待している人には少々面食らう事もあるかと思います、私はローラ事件の緊張感が解れて愛着のあるキャラクター達が普段の生活を取り戻しつつある、そんなスピンオフの様な『ツインピークス』を微笑ましく見ていました。ここが評価の別れ所だと思います。
ただ、ジェームスの不倫話は要らなかったかな??
そしてエピソード終盤に、『ウインダム・アール』と言う新しい敵が現れるのですが、このキャラの描き方が、わりと良くあるタイプの猟奇殺人犯的で面白くありません。ローラ事件の時のようなハラハラやドキドキがあまり感じられず、チェスの駒を使った殺人予告も今ひとつ効果的ではありません。
しかし、物語はラスト3話で大きく輝きを取り戻します、小出しに情報を投げかけていた、『ブラックロッジ』と『ホワイトロッジ』がいきなり存在感を増します。特にデイヴィッド・リンチが監督復帰した最終話は、身の毛もよだつ演出でローラ事件の時の興奮を取り戻してくれるのです。
このドラマをみて、TVという商業媒体で作家性を維持する事の難しさを素人ながらに感じました、それは最期の10枚目の特典ディスクのメイキングとインタビュー集でスタッフやキャストが悔しそうに語っているのを見て痛いほど良く分かりました。
特典ディスクでリンチとクーパー捜査官、そしてシェリーがチェリーパイを囲んで笑いながら当時の思い出を十数年ぶりに語り合っている映像を見ていると、シーズン3が実現しなかった悔しさがとてもよく伝わってきて、思わずこちらもグッと来てしまいました。
☆はチャプター関連・あらすじ未収録・メニューが全て英語(特に特典ディスク!)と言う部分が不親切な為マイナスですが、作品の内容は申し分ありません。
当時のファンならずとも、新しい世界観を楽しみたい方には必携のBOXです。
忘れていたものがよみがえった
(2008-10-28)
リアルタイムでは中学生の時に見ていました。当時はTBS系列の放送をVHSに録画して、テープが擦り切れるまで見ていました。それ以来しばらくツインピークスのことは忘れていましたが
このゴールドボックスのことを知って飛びつくように購入しました。ローラ殺害事件を解決するまでで物語は終わりかと当時は思っていましたが、それ以降ブラックロッジの謎、ボブはどこから来たのか、につながっていくのがまた別のおもしろさにつながっていきます。たしかに
一般的に言われるように後半は登場人物の増加等もあって物語が散漫になった印象がありますが、言われるほどつまらなくはないと思います。あの頃熱狂した人は絶対に買いですよ。
満足です♪
(2008-06-07)
90年代に1度リタイアしてしまったけれど、セールを機に
購入しました。
美しい自然風景。暖かくて、人間味のあるキャラクターたち。
幻想的で入り組んだストーリー展開。
全体に漂う悲壮感と、なぜか癒し感。
かなり、ハマりました。
ローラはとても幻想的で、あっという間に
物語に引き込まれます。
そして、何より音楽が良い!!
懐かしさに思わずしてしまった衝動買いですが、
買ってよかったです。
ゾッとする作品
(2008-04-28)
幼稚園児の頃、母が夢中で見ていたのを思い出します。
不安な気持ちにさせる音楽。
でも、心地よい不安…。
音楽も素晴らしいことながら、殺人事件を始めとして動きだす周囲の生活、暗い一面、心の闇を描いた独特の手法が好きです(*^-^)
誰にもある
不安
孤独
渇望
野心
ボブは誰にでもある暗い面の擬人化なのではないでしょうか。
隔絶された世界を楽しめるドラマ
(2008-03-21)
単純にドラマの内容についてのみの意見を書かせていただきマス。
一見すると殺人犯を探す探偵ものですが、時間に取り残された町
ツイン・ピークスで起こる不可思議で邪悪な出来事はそこに収まりません。
登場人物の隙のない役づくりには頭が下がりました。始終一貫した
陰鬱とした雰囲気により、リアリティあるストーリーに拍車がかかって
います。吐き気をもよおす残酷な犯罪、それに立ち向かう唯一(?)まともな
主人公(?)の刑事の人間性は誰もが好きになりそう。
たまに出てくるミステリアスで幻想的なシーンに、このドラマの濃い部分が
表れていますね。リアルな悪い夢を見ているようでした。