ダイヤを巡る社会派作品です
(2008-08-14)
内戦の続くアフリカ奥地を舞台に、隠された巨大なピンク・ダイヤモンド
をめぐって3人の男女の運命が交錯する社会派作品です。
しかも、ダイヤの密売人にレオナルド・ディカプリオという組み合わせ。
興味を注がれます。
アフリカが舞台で大きなピンク・ダイヤの所在を巡って3人の人間がそれぞれの
思いを胸に進んでいきます。
ストーリー展開もよく、テンポも速すぎずちょうどいいです。
やはり見所はディカプリオの心の動きです。
もと傭兵でダイヤの密売を続ける彼が家族を大切にするアフリカ人を通して時おり垣間見れる優しさが非常にリアリティがあり、その反面相手に対する冷酷な顔を見せたりしてたまりません。
アフリカのダイヤ問題を考えるのにもよい作品です。
Everybody wants heaven...
(2007-09-27)
物語の主眼は、内戦を背景に武器調達資金として流通する所謂『紛争ダイヤ』によってバラバラに引き裂かれた家族を取り戻す一人の男ソロモンを中心に、アフリカ紛争地帯を脱出したい密輸人ディカプリオと、反政府軍であるRUFに拉致され少年兵として洗脳に近い状態に陥るソロモンの息子ディアにあります。ジェニファ・コネリー扮する新聞記者も物語のキーとなる重要な役割を担いますが、この映画の主眼はそこにはありません。
愚直なまでに家族を取り戻そうとするソロモンの目の前で、ディカプリオとディア、被害者と加害者がぐるぐる入れ違う葛藤が中心です。特にディアがソロモンを拒絶するくだりや、ソロモンがそれにどう対処したかは圧巻です。
99-00年のシエラオネ内戦が背景にあることを考えると、RUFが能天気で麻薬と金に溺れ殺戮に酔う堕落した部隊として描かれていることにはかなりの疑問を感じざるを得ないし、少年兵を育成していたのはRUFだけでなく政府軍も同様であったことを鑑みると映画を鵜呑みにするわけにはいかないと思うのですが、国のために戦ってるんだと言いながら時には笑いながら殆ど武装を持たない漁村で殺戮を繰り広げるRUFの画像にリアリティを感じました。
拉致した少年をRUF兵士に育てるくだりなどは、ポルポトの恐怖を描いたキリングリールドにも共通する戦慄を感じました。キリングフィールドでは少年兵たちはあくまで他人のそれでしたが、この作品は、主人公の息子です。そのへんのコンフリクトがこの作品の最大の見せ場であり魅力であると思います。
ディカプリオの演じる敵なのか味方なのか判然としない小悪党っぷりも面白いキャラ立てでノンフィクション調のシリアスさを大げさでドラマチックなエンタティメントにしてると思います。陳腐かもしれませんが、ディパーテッドの彼よりは人間くさく魅力的に感じました。
意表を突く唐突な残酷さが連続するのでUMDで気軽に移動中に見るには不向きな作品かもしれません。